【冬のフェアウェイはUT】ミスが減らせるぞ
では、冬のフェアウェイはどうすべきか? 西村プロの推しクラブは、UTだという。
「冬のアプローチ、花道とラフならどっちがいいですか? そうアマチュアに聞くとみんなラフがいいと言います。その理由は、フェアウェイは芝が薄く、ペタペタしているからです。ヘッドのリーディングエッジを入れるスペースがないため、インパクトがより難しくなるわけです。シチュエーションは少し違いますが、ペタペタなライのフェアウェイでFWを使えば、ボールの頭を打つチョロの確率が増すだけです。であれば、上から打ち込むアイアンのイメージが湧きやすいUTが正解です。UTはFWよりクラブが短く、ヘッドも小ぶりですから確実にミートできます。
冬は地面も硬くなりますが、UTならヘッドが跳ねる影響も少ないです。それならミドルアイアンやロングアイアンでもいいのでは? と思うかもしれないですが、UTとアイアンではボール初速がまったく異なります。要は風船で打つか、板で打つかの違いです。UTやFWならボールは勝手に飛んでくれます。ミスを減らしつつ、飛距離をカバーするならフェアウェイは絶対UTがおすすめです」
ラフはFW。フェアウェイはUT。まさに逆転の発想だが、注意点はあると西村プロ。
「コースはすべて傾斜地です。つま先下がりの左足上がりなど、複合的な傾斜の場合はアイアンという選択肢が必要です。どこでもFW&UTが使えるわけではないので注意しましょう」
UTで冬ラフからの脱出するときの4つのポイント

フェアウェイなら上から打ち込んでも横から払ってもOK
チェック(ポイント)①
フェアウェイなら芝が薄くてもUTでいける
「実は冬のフェアウェイは芝が薄く難しいです。これは夏場よりボールが沈んだ状態になるからです。FWではリスクが大きいですが、UTなら薄い芝でも十分に打てます」
チェック(ポイント)②
小ぶりヘッドならミートしやすい
「UTはFWに比べ、ヘッドが小さめです。当然ヘッドをコントロールしやすく、ミート率も高めです。アイアンよりリーディングエッジが前に出ているのでボールも拾えます」

画像左/いいライ、画像右/悪いライ
チェック(ポイント)③
ハーフトップでも十分に飛ばせる
「芝が薄くなるとボールだけをクリーンに打とうとしますが、UTならハーフトップでも十分に飛ばせます。UTはアイアンよりボール初速が出ますし、打点ブレにも強いです」
チェック(ポイント)④
地面が硬くてもヘッドが跳ねにくい
「冬のフェアウェイは芝が薄くなるだけでなく、地面が硬くなります。そういうライでFWを使うとヘッドが跳ねてダフリトップに。UTならヘッドが跳ねる影響が少ないです」

ヘッドが跳ねにくい
UTは何番を選ぶ?「ロフトの多いものを選べばミスになりにくい」
「UTが2、3本ある場合は、ロフトが多めの番手を選びましょう。距離を稼ぎたいですが、ミスすれば、大きなロスになります。ミート率を重視するならロフトは多めがいいです」

UTの何番を選ぶ?
