念願のPGAツアー本格参戦1年目を終え、ランク99位で辛くもシード権を確保した金谷拓実。苦しいシーズンかと思いきや、本人は「めっちゃ楽しかった」と語る。コースの罠、怪物シェフラーの衝撃、そして米国生活。激動の1年を戦い抜いた彼が、「週刊ゴルフダイジェスト」の1月20日号で世界最高峰の舞台の「リアル」を語っている。そのこぼれ話をお届けしよう!

「1年でも長くここでやりたい」 生存競争で得た“工夫して生きる”力

――「この選手はすごい!」と感じた選手は誰ですか?

金谷:(スコッティ・)シェフラーなんていったらありきたりで面白くないですよね(笑)。アマチュアにもすごい選手はたくさんいます。Qスクールや3Мオープンのときに大学生のアマチュアの選手と回りましたけど、軽く振って320ヤードくらい飛んで、アイアンもすごく上手かった。そういう選手が徐々に磨かれていって、マキロイやシェフラーになるんだなあと思いました。末恐ろしいなと。

画像: ドリームフォーサムの一人に挙げるスコッティ・シェフラー(撮影/姉崎正)

ドリームフォーサムの一人に挙げるスコッティ・シェフラー(撮影/姉崎正)

――現在世界No.1のシェフラーに関して、どのような印象ですか?

金谷:試合後、テレビで中継を見ていたら、自分も回っていた難しいコースなのに、すごく簡単そうに見えるんです。難易度の高いティーショットでもドライバーで狭いエリアに打って、すごくハザードが効いているのに、8番か9番アイアンで当たり前のように3メートルくらいのバーディチャンスに付けてくる。それを見ると嫌にもなりますよ。ザ・CJカップというフィールドがいい試合で僕は必死に20アンダー近くで回って5位に入ったんです。それなのにシェフラーは一人30アンダーで回ってぶっちぎりで優勝しました。シェフラーがいなかったら優勝争いに参加していたなあ、なんて思ったりして(笑)。

――アメリカでの生活はいかがでしたか?

金谷:PGAツアーのサポートが手厚いので苦労はありません。DPワールド(欧州)ツアーよりもすごいですね。宿泊はオフィシャルホテルも使うし、自分で取ったりもします。自炊はまったくしていません。サプリなどを活用して体調を維持しています。もちろん円高は怖いです。ハンバーガーでもとにかく高いので(笑)。

――今はいないコーチを付ける気持ちはありますか?

金谷:コーチがいたらいいとも思いますけど、アメリカに常に呼ぶことは難しい。自分で考えてやっています。5年くらいの付き合いになるキャディのライオネルと2人です。実は彼の家族は日本にいて、家族と離れると大丈夫かなって最初の頃は心配していましたけど、日本にいるときより元気です。彼もすごく難しいことにチャレンジする姿勢を持っているので、新しい環境、レベルが高い場所にいるほうが生き生きしてると感じます。日本の試合ではのんびりしていますから(笑)。序盤は予選落ちが続いてすごく申し訳ないなと思ってたけど、最後までずっと僕を信じてくれました。どういう練習をして、どういうプレーをしなければいけないとか、そういう話を一緒にして、次の試合はそこを意識して取り組んだりしていた。ライオネルの存在が、1つ1つの課題をクリアしていくきっかけにもなったと思います。

画像: 金谷のエースキャディ、ライオネル・マティチャックと(25年全英オープン最終日、撮影/姉崎正)

金谷のエースキャディ、ライオネル・マティチャックと(25年全英オープン最終日、撮影/姉崎正)

――英語力はアップしましたか?

金谷:優しい選手やキャディさんとは話ができます。向こうから話しかけてくれるし(笑)。マックス・マクグリービーなんかは、一緒に回ることも多かったですし、24年に宮崎(ダンロップフェニックス)で優勝したり、彼のキャディのお祖母さんが日本人だそうで。日本に何かルーツを持っている選手もけっこういて彼らは優しい。優しくない選手は、名門大学を出ている、同じ年くらいの選手。すれ違ったときにわかるんですよ。「ダメだこの人は」って(笑)。スタンフォード大なんかを出ている選手は恐れ多いです。

――改めて、1年間戦ってみて、どのような舞台でしたか?

金谷:PGAツアーは、レベルはもちろん高いし、移動も大変で、日本の試合にも出るとより難しくなるけど、そういう環境に身を置いたことで、いろんな工夫をするようになりました。どうしたらよりよくなるかということを意識しながら生きていくことは大事だなと感じながらやっていました。やっぱりいろんなことを考えてずっとシーズンを過ごしたし、PGAツアーで1年でも長くやりたいと思いながら過ごしていたので。それらが少しでも成長につながっていればいいなと思っています。

さらなる金谷の挑戦は、週刊ゴルフダイジェスト1月20日号でどうぞ!

週刊ゴルフダイジェスト1月20日号、金谷拓実のインタビューをチェック!

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