ハワイ・ワイアラエCC(7044ヤード・パー70)で開催中のPGAツアー「ソニーオープン・イン・ハワイ」2日目。風が吹くコンディションのなか、日本勢の明暗、そして「進化」がくっきりとスタッツに刻まれた1日となった。首位と1打差の通算8アンダー、6位タイへと順位を上げた金谷拓実。そして、通算1アンダーで薄氷の予選通過を果たした松山英樹。対照的な位置で週末を迎える2人だが、この日のプレー内容は共にスタッツ好きを唸らせるものだった。なお、10人出場した日本勢では、2人のほか、米澤蓮、金子駆大、平田憲聖が4アンダーの28位タイで週末へ駒を進めた。

「パットの金谷」から「ショットの金谷」へ。驚異の変貌

画像: 2日目はショットが光った金谷拓実(写真は初日。撮影/岩本芳弘)

2日目はショットが光った金谷拓実(写真は初日。撮影/岩本芳弘)

初日、金谷を支えたのは間違いなくパッティングだった。初日の「SG: Putting(パットのスコア貢献度)」は「+3.775」で全体3位。ショットの乱れをグリーン上でカバーし、「66」をマークしていた。

しかし、この2日目は全く別の姿を見せた。 スコアこそ初日と同じ「66」だが、その内訳は劇的に変化している。

この日の「SG: Approach to Green(ショットのスコア貢献度)」はなんと「+3.540」で全体2位。初日(-0.747/81位)から別人のような切れ味を見せつけたのだ。

一方で、初日の武器だったパッティング貢献度は「+1.103(33位)」と落ち着きを見せたが、それでもプラス圏を維持。

初日はパットで凌ぎ、2日目はショットで攻める。日替わりで異なる武器を最大出力で発揮できる今の金谷には、死角が見当たらない。首位とわずか1打差。PGAツアー初優勝の視界は良好だ。

松山英樹を救った「世界一のショートゲーム」

画像: 8番をチップインバーディで凌いだあと、笑顔を見せる松山英樹(撮影/岩本芳弘)

8番をチップインバーディで凌いだあと、笑顔を見せる松山英樹(撮影/岩本芳弘)

一方、カットライン上での戦いを強いられた松山英樹。

「午前中、この順位で通ったためしはないのであきらめていますけど……」

ホールアウト後のインタビューで弱音を吐露した通り、ショットとパットの噛み合わせに苦しむ1日だった。

スタッツを見れば、その苦闘ぶりは明らかだ。「SG: Putting」は「-2.794」で全体113位。パッティングが足を引っ張り、スコアメイクに苦しんだ。 しかし、それでもイーブンパーの「70」で耐え抜き、週末への切符をもぎ取れたのはなぜか。答えはグリーン周りにある。

この日の「SG: Around The Green(アプローチのスコア貢献度)」は「+2.166」で堂々の全体1位。

圧巻は終盤の8番ホールだ。グリーン周りからのチップインバーディで息を吹き返すと、続く最終9番パー5でもしっかりとバーディを奪取。

【動画】解説も思わず「入っちゃえ!」 松山の8番チップインバーディ【U-NEXTゴルフ公式X】

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「最後、2つバーディが来たので、気分良く終われてよかった」と振り返った通り、土壇場で見せた世界最高峰のショートゲームが、彼を週末の舞台へと押し上げた。

「準備」の週末へ

「風は強かったですが、自分の打ちたい球がなかなか打てなかった」と振り返る松山だが、ティーショットの貢献度(SG: Off The Tee)は「+1.256(11位)」と復調の兆しも見せている。

パッティングさえ噛み合えば、ビッグスコアが出る下地は整っていると言えるだろう。

絶好調のショットで初優勝を狙う金谷と、底力で生き残り巻き返しを誓う松山。 週末のワイアラエで、2人の日本人がどのようなドラマを見せてくれるのか。3日目のムービングデーに注目だ。

【主な日本勢の予選ラウンド成績】
<決勝ラウンド進出>
6位タイ: 金谷拓実(-8)
28位タイ: 米澤蓮(-4)
28位タイ: 金子駆大(-4)
28位タイ: 平田憲聖(-4)
59位タイ: 松山英樹(-1)
<予選落ち>
イーブン: 久常涼
+1: 比嘉一貴
+2: @長﨑大星
+4: 中島啓太
棄権: 杉浦悠太

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