弾道調整機能の幅が広がった
『フィッタブル』という観点では、今作は“ウェイトの豊富さ”で圧倒的にフィッティングがしやすくなった。コアモデルで言えば、前作に比べてウェイトが2個から4個になり、バリエーションが増えた。試打を担当した奥嶋誠昭プロもまずはここに注目する。
「ウェイトを前後で替えるだけでも性能は変わりますし、重さ自体を変えたり(※別売りのウェイトが必要)すればヘッドが1つでもバリエーションが無限に広がります」(奥嶋、以下同)
また、ヘッド選びもやりやすくなったと奥嶋プロ。
「ヘッドは前作と変わらず4モデルですが、構えた時の印象が全く違います。ここにメリハリや個性があるので、弾道調整機能の豊富さを考えると、まずは見た目で自分の好みを選んでから、という選択肢も出てくるでしょう。フィッティングする側としても、ヘッドでたくさんの調整が可能なのでとても楽です。
今までだったら、MAXの安心感が好きなんだけど、球が上がり過ぎてしまう……みたいなことがあるとヘッドを替えるのが最善だったのですが、今回はウェイト調整でいけます。テーラーメイドのフィッティングに対する意気込みを強く感じますね」
コアモデルは自分好みに仕上げやすくなっている
奥嶋プロにはHS(ヘッドスピード)47m/sを目安に全モデルの試打をしてもらった。

〈計測方法〉
【計測機】/トラックマン4
【ボール】/「TP5」
【データ基準】/5球打った内のベストボールを採用
まずはコアモデルから。4モデルの中で最もトータルバランスのいいモデル。ウェイトはフェース側に2カ所、後方に2カ所。フェース側が4g、後方が9g。重さを変えながら自身の最もいいところに調整が可能でカスタマイズの幅が大きく広がった。

【コアモデル】
HS:46.9m/s
ボール初速:69.2m/s
ミート率:1.48
スピン量:2040rpm
キャリー:263Y
トータル:292.4Y
〈奥嶋メモ〉
「“ちょうどいい”大きさで幅広い人に合いそうです」
「見た目が前作に比べてひと回りシュッとした感じです。打点が下にズレてもスピンが増えないので、思い切り振っていけますね」

ウェイトはフェース側に4g×2、後方側に9g×2の配置

〈ウェイトを入れ替えてみた〉
「“前”が強くなって球の強さが増します」
「前側を重くすることでやや上からヘッドが来るようになるので、少しスピンが入りやすくなります。ノーマルでスピンレスな人は、入れ替えは大いにありでしょう」
「MAX」はつかまりとやさしさが光るモデル
続いて「MAX」。いわゆる“ドローバイアス”系のクラブ。前作ではウェイトは固定だったが、今作では手前と後方の2カ所に4gと13gのウェイトが装備されている。13gを手前に持ってくればスピン量を抑えることができる。

【MAX】
HS:46.9m/s
ボール初速:69.1m/s
ミート率:1.47
スピン量:2070rpm
キャリー:262.9Y
トータル:291.4Y
〈奥嶋メモ〉
「お尻が重くてもヘッドが垂れないです」
「ノーマルに比べると大きく見えますが、大きすぎるということはありません。後方の13gは重いかなと思いましたが、ヘッドが垂れる感じはありません」

前方に4g、後端に13gという配置になっている。後方が重いにもかかわらず、振り抜けるところも特徴の一つだ

〈ウェイトを入れ替えてみた〉
「ヘッドが大きくて浅重心になるのは嬉しいですね」
「ヘッドが大きめで浅重心のクラブはあまりないです。サイズは安心感がありますし、球の強さが増します。『LSだとちょっと厳しい』という方は試す価値ありです」
高初速で飛距離を追求できる
低スピンモデルの「LS」は、見た目もシュッとして小ぶりな印象。ウェイトは後方に4g、前方に15g。前方に重たいウェイトが装着されていることで、重心が浅くなり低スピン弾道を後押しする。前後のウェイトを入れ替えれば少しスピンが入りやすくなる。

【LS】
HS:49.1m/s
ボール初速:72.6m/s
ミート率:1.48
スピン量:2360rpm
キャリー:280Y
トータル:302.5Y
〈奥嶋メモ〉
「大きさにメリハリがついてはっきりした」
「初見だと『小さい!』と感じるのですが、徐々に慣れてくるので違和感はなくなります。前方の15gがかなり効いていて驚異的なスピードが出ます」

前方に15g、後方に4gという組み合わせ。前後を入れ替えればスピン量の調節が可能

〈ウェイトを入れ替えてみた〉
「小ぶりが好きなアベレージにもいい!」
「スピンが入りやすくなるので、小ぶりが好きだけどスピンが入りにくいというゴルファーにはいいですね。決して上級者だけのものではありませんね」
軽量モデルなのに頼もしさアリ
最後は軽量モデルの「MAX LITE」。
前作は固定ウェイトだったが、今回は着脱可能になった。別売りのウェイトを使えば軽量カテゴリーの中でも弾道調整が可能になったことで、より幅広いゴルファーをカバーできるようになった。

【MAX LITE】
HS:48.3m/s
ボール初速:70.2m/s
ミート率:1.45
スピン量:2100rpm
キャリー:277.8Y
トータル:302.5Y
〈奥嶋メモ〉
「球の上がりやすさはナンバー1」
「手元が重い感じがしますね。手元が重いことで切り返しで間が作りやすい。重心は後ろにあるんですが、垂れずに軌道が整います」

今回はウェイトが着脱可能になり、別売りのウェイトで調整ができる。標準搭載されているのは前方に4g
ここまで試打を基にドライバーの性能をひも解いてきたが、これだけじゃないのがテーラーメイドの凄さ。地べたから打つFW、レスキューそしてアイアンも進化を遂げていた。
