「MAX」は幅広い層が扱える
まずは今シリーズの中間ポジションに当たる「MAX」について解説してもらった。
「シリーズの中でコアモデルとでも言うべき『クアンタムMAX』ですが、いい顔しています。プロでも『♦♦♦』を選ばない選手がいますが、ストレートなフェースとやや逃げ顔で、アスリートも使える洗練されたキャロウェイらしい丸顔です。
何よりも『TRI – FORCEフェース』がすごい。ボール初速が速くて球が強いんです。心地いい弾き音なのに打感は軟らかく、フェースに球が食い付くようなフィーリング。『MAX』を名乗っていますが、ソールのフェース寄りにウェイトが配されているのでスピンも少なめ。トウ寄りに当たっても曲がらず、飛距離もほとんど変わりません。

【試打スペック】10.5度×「ATHLEMAX(S)」
高初速のコアモデル
【「MAX」試打データ】
HS:48.1m/s
飛距離:282.7Y
キャリー:263.8Y
ボール初速:71.4m/s
スピン量:2053rpm
打ち出し角:12.0度
高さ:32.4Y
シャフトの『ATHLE MAX(アスレマックス)』は、クセのないしなり感で程よく動くので、球も上がりやすい。ソール後方に配されたウェイトを入れ替えることで、ニュートラルからドローバイアスに切り替えることもできます」

ソールにチタンを採用しており、低・深重心でボールが上がりやすい。ニュートラル(ヒール約1g、トウ約9g)でも程よいつかまりがあるが、右に出る球が気になる人はウェイトを入れ替えてドローポジションにすることができる
見た目の締まりやウェイトでのセルフフィッティングの幅広さから、コアモデルながらもアベレージや上級者問わず扱える総合力の高さが感じられた。
つかまり×高弾道が「MAX D」の魅力!
「『MAX D』は『MAX』よりもヘッドの輪郭に少しボリュームがありますが、ボテッとしていないので構えやすいです。ドローバイアスの『D』がモデル名に入っていますが、“メチャクチャつかまるぞ!”という顔はしていません。もちろんつかまりやすさはあるのですが、『MAX』と比べると球の上がりやすさのほうが顕著です。

【試打スペック】10.5度×「ATHLEMAX(S)」
つかまり×高・強弾道の「D」
【「MAX D」試打データ】
HS:47.8m/s
飛距離:281.9Y
キャリー:264.8Y
ボール初速:71.3m/s
スピン量:2314rpm
打ち出し角:13.4度
高さ:35.9Y
『MAX』と同じシャフトでしたが振りやすく、ミスにも強く明らかにやさしい。プロでも選択肢のひとつになるヘッドです」

「MAX」よりもボリュームがあるシェイプだが、ボテッとした感じはなく構えやすい。ライ角が「MAX」の58度に対して59度と1度アップライトでつかまりがいいが、それ以上に高弾道なのが特徴でハイドローが打ちやすい
従来のつかまり性能を有しているモデル特有の、大きな顔付きゆえの締まりの無さや、過度にボールに対してかぶる強烈なフックフェースを感じられなかったという。そしてミスの強さと球を上げてくれる”やさしさ”も兼ね備えていることから、プロでも使いたくなる一本になりそうだ。
軽量モデルなのに頼もしい振り感がある
「『MAX』と『MAX D』がカーボンクラウン×チタンソールなのに対して、クラウン、ソールともにカーボンを使用した『360度カーボンシャーシ』なのが軽量モデルの『クアンタムMAX FAST』。『MAX D』に近い顔をしていますが、ややシャローでシャフトは40g台と軽量。でも軽量クラブにありがちな物足りなさはなく、こちらも強い球が出ます。
『SPD STAR(エスピーディースター)』シャフトは『アスレマックス』よりも加速感があり、ヘッドが大きいのに振り遅れる感じはまったくありません。

【試打スペック】10.5度×「SPDSTAR 40(S)」
軽さを生かして振って飛ばせる
【「MAX FAST」試打データ】
HS:43.5m/s
飛距離:238.9Y
キャリー:222.8Y
ボール初速:62.3m/s
スピン量:2574rpm
打ち出し角:15.3度
高さ:32.2Y
また46インチと長いのですが長さを感じさせず、軽いから速く振れるのでヘッドスピードが1〜2m/s上がります。HS40m/s前後の人は試してみる価値があるでしょう」(勝又プロ)

振っていても長さを感じなかったが、他モデルよりも0.5インチ長い46インチのシャフトと、軽くて振り抜きやすいのでHSが1~2m/sくらい上がる。球も上がりやすく、つかまりもいいので以前よりHSが落ちてきた人は試してほしい
軽量モデルの「MAX FAST」は40g台の軽量シャフトが装着されていながらも、大きなヘッドに負けることなく張りがあり、強い打球で飛んで行く。極めつけはシリーズ中で最もクラブが長く設定されていながらも、違和感を感じさせない振りやすさを持っていることだ。
“MAX3兄弟”それぞれの試打分析を行ってきたが、次ページではキャロウェイの旗艦モデルである“♦♦♦シリーズ”を徹底分析した。
