発売前から話題になっていたミズノの新ドライバーは、軟式野球で一世を風靡した複合バット「ビヨンドマックス」からヒントを得た、新フェースを搭載したことで飛距離性能を進化させました。今回は2機種のラインナップから「JPX ONE ドライバー」を紹介します。インパクト時に起こるボールの潰れを抑制する新フェースによって、これまでにない初速性能を誇っているとのこと。クラブ設計家の松尾好員氏にテクノロジーの解説と性能をひも解いてもらいました。
基準ヘッドは10.5度、データは実測値です

ミスの強さも兼ね備えた

ここからは実測データをもとに凄腕シングルでもある松尾氏にクラブ分析と試打レポートをしてもらいます。試打及び計測ヘッドが10.5度、シャフトは「TENSEI RED50」(フレックスS)です。掲載数値はすべて実測値となります。

実測のヘッド体積も大きく見た目の安心感も十分

クラブの長さが45.0インチと最近ではやや短めですが、クラブ重量が305.8gとやや重め。クラブの振りやすさの目安となるクラブ全体の慣性モーメントが、289万g・㎠とやや大きくなっています。計測数値のみで推察するとドライバーのヘッドスピードが44m/sくらいのゴルファーにとって、タイミング良く振りやすくなっています。

ヘッド形状はオーソドックスで、全体的に扁平なシャローヘッド。そしてヘッドの投影面積が大きくなっており、やさしさ感が出ています。さらに時計でいうところの4時~5時方向に張り出し感があり、日本モデル的な要素も感じられます。

画像: 前シリーズの「ST-MAX230」と似た、大きな投影面積で安心感がある

前シリーズの「ST-MAX230」と似た、大きな投影面積で安心感がある

実際に試打したところ、アドレスでは軽いオープンフェース設定のおかげで、ストレート系弾道をイメージできます。加えてフェースプログレッションが小さいので、ボールをつかまえてくれそうなイメージも伝わってきます。

試打シャフトはかなり軟らかめながらも、インパクトの再現性が高く、ヘッドスピードが37~38m/sくらいのゴルファーでも十分扱えそうです。またインパクト音は高音系でした。

これまでのミズノのドライバーと比較すると、重心深度が非常に深く設定され、ヘッドの慣性モーメントが大きくなっており、ミスヒットに対するやさしさが詰まっています。超シャローフェース&高重心設定も特徴で、バックスピンが入りやすく弾道が安定しやすくなっています。

画像: 全体的にシャローで高重心設計。スピンが安定しボールが上がりやすい。そしてヘッドの慣性モーメントが大きいことで打点ズレに強いやさしさも備わっている

全体的にシャローで高重心設計。スピンが安定しボールが上がりやすい。そしてヘッドの慣性モーメントが大きいことで打点ズレに強いやさしさも備わっている

他のシニアゴルファーに試打してもらうと、普段はスピンが少なくドロップしてしまう人たちが、高重心設定のおかげで180~190ヤードのキャリーで飛ばしていました。

※週刊ゴルフダイジェスト2026年4月21日号「ヘッドデータは嘘つかない!」より

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