基準ヘッドは10.5度、データは実測値

【試打クラブスペック】●ロフト角/10.5度 ●ライ角/61.0度 ●ヘッド体積/460cc ●価格(税込)/9万6800円※すべてメーカー公表値
右を消せるハイドロー
GD 今回は「オノフ ドライバーAKA」を分析していただきます。オノフには別シリーズに「KURO」もありますね。
松尾 昨年にこの連載でも取り上げましたね。性能をおさらいすると、ヘッドの慣性モーメントがやや大きめで、ミスヒットに強いヘッドでした。そしてやや高重心設計というのも特徴でした。

左から「KURO」、「AKA」
GD 今回の「AKA」はいかがでしたか?
松尾 前作と比較すると、重心設計に変化がありました。重心深度から見ると、前作が40.5mmとやや深い設計でしたが、今作は39.1mmと標準値までになりました。さらに重心距離が前作は43.3mmと非常に長い値でした。しかし今作では39.1mmまで縮められました。
GD この設計の変化は、何が理由にあるのでしょうか?
松尾 つかまり性能のブラッシュアップだと思います。フェース面上の重心位置が、よりヒール寄りになりドローバイアスが強くなりました。
一方で重心深度が浅くなったこともあり、ヘッドの慣性モーメント(標準値:4600〜4799g・㎠)が、4541g・㎠と標準以下になりました。前作の4888g・㎠と比較しても、かなり控えめです。

今作は重心距離が短くなり、ドローバイアスが強くなった
GD 従来の「AKAシリーズ」は、つかまりやすさとミスへの強さを兼ね備えた“やさしいモデル”という印象でしたが、意外な結果ですね。これは「KURO」と対象ゴルファーが逆転したという見方もできますか?
松尾 クラブ重量を比較すると、「KURO」が308.7グラム、「AKA」は298.5グラムと約10グラムの差があります(どちらも標準シャフト装着の数値)。
これだけの差があると、振り切れるヘッドスピードに違いが生まれます。「KURO」だと45m/s、「AKA」なら42m/sあたりが基準になると思います。
ですから、対象ゴルファーは従来通りで、「AKA」はパワーに自信がないゴルファーに良いと思います。
GD なるほど。他には特徴がありますか?
松尾 ヘッドの操作性に関しては、ネック軸回りの慣性モーメントが前作は8487g・㎠と非常に大きかったですが、今作は7618g・㎠と抑えられました。
しかし大きな部類ではあるので、クラブの自然な挙動に任せてオートマチックに、つかまった弾道で飛ばすことが得意なドライバーです。
また高重心設計なので、普段はドロップ気味でキャリーが伸びない方は、試打されるといいでしょう。
