レッスンプロを育成(指導)するレッスンプロの先生が教える「ゴルフの教科書(基本)」。今回は「ドライバーの良いトップと悪いトップ」について解説する。【レッスンプロの先生とレッスンプロの教科書から学ぶゴルフの基本109】
画像: 肩とひざの回し過ぎに注意

肩とひざの回し過ぎに注意

トップが決まれば、フィニッシュも安定する

画像: トップでは右ひざを止めて、肩は45度ぐらいの意識にすると、左サイドへの体重移動がスムーズになり、フィニッシュが良くなる

トップでは右ひざを止めて、肩は45度ぐらいの意識にすると、左サイドへの体重移動がスムーズになり、フィニッシュが良くなる

原田 トップで肩が回る度合いと右ひざキープについて説明します。トップにかけて肩が回る度合いを45度にとどめようと意識してやっていても、実際は肩が45度以上回るんです。だから、右ひざをしっかり止めておこうという意識で肩が45度以上入ってくるのはいいんです。というか、それが目指すところですね。右ひざを頑張りながら結果として肩が45度以上回るためには、肩を回す意識は45度くらいにしておこうという意識を持つことがコツですね。

GD つまり肩を回そう、回そうとせずに、45度くらいでとどめておけば、右ひざをしっかりとキープできるんですね。右ひざを動かさないようにすることの重要性が改めて分かりましたが、右ひざがしっかり1ミリも動かないぐらいにアドレス時の位置と形をキープできていると、左に乗っていくときもすごくスムーズにいくと思うのですが、それは間違いではないですか?

トップでは左サイドへ動きやすい形を作る

画像: トップでは左サイドへ動きやすい形を作る。アドレスからトップまでの下(下半身)の粘りがポイント

トップでは左サイドへ動きやすい形を作る。アドレスからトップまでの下(下半身)の粘りがポイント

原田 もちろんです。右ひざが頑張って下が右に流れなければ、伸びた筋肉が縮もうとする動きが無駄なく機能しますよね。そうすれば反発力を使えますから、左に戻りやすくなります。自然に戻るんです。それがプロとアマチュアの違いですよ。

GD つまり右サイドをみじんも動かさないイメージを持ち、さらに足の内側でしっかりと踏ん張る。先ほど原田プロがおっしゃったように、右足の裏全体ではなく内側で我慢することを強く意識すれば、結果的に左への乗りやすさが生まれてくる。この感覚で、これまでのモヤモヤが少し晴れてきた気がします。

原田 ただし右ひざを動かさないだけでなく、左ひざもしっかりと意識のなかに入れておいてください。左ひざもできるだけアドレスの位置に置いておきたいんですよ。

GD 左ひざもキープするのですね。でも、左ひざはバックスウィングではどうしても内側に入ってくると思うのですが。

トップでは左ひざがつま先側に出ないようにすること

画像: トップでは左ひざがつま先側に出ないようにすること

トップでは左ひざがつま先側に出ないようにすること

原田 実際には、多少は入ってきますよ。でもね、入れないようにキープしているなかで結果的に入ってしまうのと、最初から自分から入れてしまうのでは、スウィングの質がまったく違います。特に注意してほしいのは左ひざがつま先のほうへ突き出てしまう動きです。

GD 左ひざがつま先のほうに出てしまうと、どのようなエラーが起こりますか?

原田 左ひざがつま先のほうに出てしまうと、体の回転が止まってしまいます。そうなると体重が右に乗らず、結果としてトップで左に残ってしまうというミスが起こりやすくなるんです。そうなっちゃうと右軸ができなくなりますよね。ですから、左ひざの位置をキープすることはとても重要です。飛球線後方から見たときに両足の間に隙間が見えないような形が理想的です。

GD 右足を1ミリも動かさないようしっかりキープしつつ左ひざがつま先側に出ないように注意することが右軸を崩さないための土台になるわけですね。では、その土台ができたうえで、左軸を作る際のポイントを教えてください。

フィニッシュでは前傾角をキープする

画像: 「左軸を作るときはアドレス時の背骨の角度をフィニッシュまでキープすることが大事です」(原田プロ)

「左軸を作るときはアドレス時の背骨の角度をフィニッシュまでキープすることが大事です」(原田プロ)

原田 左軸を作るときはアドレス時の背骨の角度をフィニッシュまでキープすることが大事です。これが崩れて体が起き上がってしまうと、空振りやトップの大きな原因になります。背骨の角度はスウィングの目です。実際の目はインパクトの瞬間までボールを見る必要がないです。見ていたら体の回転を止めてしまいます。実際の目は、インパクトは見えないんですから見ようとせず、ボールが当たった後は飛んでいくボールを追ってほしいんです。でもスウィングの目である背骨の角度だけは最後まで変えずに維持してほしいんです。

GD 背骨の角度をキープするというのは、言葉で言うのは簡単そうですけど、実際にはかなり難しいです。何かコツはありますか。

原田 それはね、やっぱりいきなりクラブを持ってやる以前に、まずはクラブを持たない状態で左軸を作ったときの角度をキープする練習を繰り返してください。そういう練習が必要ですね。

●原田伝一( 全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長)

はらだ・でんいち。1955年、横浜市出身。80〜82年、US・NGFインストラクターセミナー参加。ゴルフ指導者について研究を積む。83年、NGF日本ゴルフ財団チーフインストラクター就任。2010年、一般社団法人 全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長に就任。数多くのレッスンプロを世に送り出している。

撮影協力/ 世田谷ゴルフスクールTAJIM A、梅里CC、ENゴルフレンジ、東名CC

ドライバーショットが良くなる基本を解説


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