国内女子ツアーから挑戦者が続出している米国女子ツアー、LPGA。すでに日本人のメジャーチャンピオンも誕生しているが、ツアーの裏話、選手たちの知られざる一面をレックス倉本がお届け!
画像: 平均275Yの19歳ヤナ・ウィルソンらがV! 渋野ら上位のチーム戦は大躍進の起爆剤

レックス倉本

名古屋GC所属。高校卒業後、米国にゴルフ留学して、世界中のツアーを転戦。解説者に転身後は現地から情報を発信。現在はU-NEXTを中心にLPGAやPGAツアーの解説を担当

チーム戦が面白いぞ!

先日のLPGAはシーズン唯一のチームイベント、ダウ選手権。2名でコンビを組むダブルス戦です。日本勢では渋野日向子選手と勝みなみ選手が3年連続ペアになり、抜群のチームワークで5位タイに入りました。渋野選手は前週の全米女子オープンに続き2試合連続の上位フィニッシュと上り調子で、今後のプレーに大いに期待が持てます。
 

古江彩佳選手と西村優菜選手の組も5位タイ、岩井姉妹ペアは7位タイと日本勢の息の合ったプレーが目立ちました。今シーズン、ここまで調子が上がっていない西村選手、岩井明愛選手にとって何かのきっかけがつかめたらと期待します。
 

PGAツアーでは4月のチューリッヒクラシック・オブ・ニューオリンズが唯一のチーム戦。ここで兄のマットと組んで優勝した弟のアレックス・フィッツパトリックは初優勝とともにツアーカードも獲得。その後はシグネチャーイベントで3試合連続トップ10入り。同大会で2位タイになったノルウェーのクリストファー・レイタンは2試合後のシグネチャーイベント、トゥルーイスト選手権で優勝。同じく2位タイに入ったアレックス・スモーリーは全米プロで2位と、3人ともチーム戦をきっかけに大躍進を遂げています。
 

ダウ選手権で優勝したのはジーナ・キム&ヤナ・ウィルソンのペア。特に注目したいのが19歳のヤナ・ウィルソン。ツアールーキーですが新たなスターが生まれたと言っていいでしょう。昨シーズンは1年間、原英莉花らとエプソンツアーで戦いランキング2位でLPGAに昇格。ジュニア時代から大活躍した彼女の最大の武器はロングドライブで、今シーズンの飛距離は275.88ヤードで12位(6月17日現在)。メンタル面にも定評があり、ペアを組んだジーナ・キムも昨シーズン、エプソンツアーで戦い、ヤナの卓越した実力もさることながら、優勝争いに絡んだ際に見せる勝負強さにほれ込みチーム結成を打診したとのこと。この優勝でますます勢いづき、彼女がどう成長していくのかが楽しみです。

チーム戦は選手に新たなチャンスやきっかけを与える試合でもあります。誰がこれからの飛躍のきっかけをつかむのか、今後のシーズンが楽しみです。

画像: 最終日に1イーグル、6バーディの「62」をマークし、通算17アンダーで逆転優勝を果たしたジーナ・キム(右)&ヤナ・ウィルソン(左)。「サンデーバックナインのプレーは特筆もので、圧倒的な飛距離と攻撃力、メンタルの強さが輝いていました」

最終日に1イーグル、6バーディの「62」をマークし、通算17アンダーで逆転優勝を果たしたジーナ・キム(右)&ヤナ・ウィルソン(左)。「サンデーバックナインのプレーは特筆もので、圧倒的な飛距離と攻撃力、メンタルの強さが輝いていました」

PHOTO/Getty Images
※週刊ゴルフダイジェスト7月7日号より

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