「みんなのゴルフダイジェスト」のフォロワーの間で根強い人気を見せているのが、4スタンス理論に関する記事である。そこで、今回は4スタンス理論とはどのようなものなのか、あらためて追いかけてみることにしよう。12回目は岩井千怜の姉、岩井明愛のスウィングを解説してもらった。

妹・千怜(A1)とは異なる明愛「B2」の違いとは?

【動画】岩井明愛、千怜のドライバースウィング正面【岩井ツインズ公式インスタグラム】

前回は岩井ツインズの妹、岩井千怜選手(A1)を紹介しましたので、今回は姉の明愛選手を見ていくことにしましょう。昨年から、妹の千怜選手とともに米女子ツアーを主戦場としている明愛選手ですが、彼女は、スコッティ・シェフラー、キャメロン・ヤングなどと同じB2タイプです。双子であればタイプも同じと考える人が多いかもしれませんが、一卵性双生児であってもタイプが違うことはよくあるのです。

画像: 前傾角が保たれたフィニッシュは、A1、B2の特長のひとつ(撮影/姉崎正)

前傾角が保たれたフィニッシュは、A1、B2の特長のひとつ(撮影/姉崎正)

まず、飛球線後方から明愛選手のスウィングを見ると、フィニッシュまで前傾角度が保たれていることがわかります。これはクロスタイプ(A1とB2)の特徴です。

画像: 岩井明愛はインパクトで左脚が垂直に近くなっている

岩井明愛はインパクトで左脚が垂直に近くなっている

次に、A1かB2かの判断なのですが、明愛選手のインパクトを見ると左脚が垂直に近く、一見左足を軸に打っているように見えます。もし、左足を軸にインパクトしていれば、それはAタイプの特徴なのでA1と判断できるのですが、これは動作の作り込みによるものでしょう。高校時代にお会いしてタイプチェックをしたところ、明愛選手はB2タイプでした。

画像1: 写真上が岩井明愛、下が岩井千怜

写真上が岩井明愛、下が岩井千怜

たとえば、明愛選手の場合、テークバックで下半身が先行し、クラブが遅れて上がっていく動きが、千怜選手よりも大きいことがわかります。

画像2: 写真上が岩井明愛、下が岩井千怜

写真上が岩井明愛、下が岩井千怜

また、ダウンスウィングにおいても下半身が先行する動き(タメ)が千怜選手より大きく、切り返しに「うーん」という独特の間があります。この始動と切り返しの時間帯の長さはB2独特のもので、明愛選手のB2らしさが強く表れている部分と言えるでしょう。

このように、双子ながらタイプの違う岩井ツインズですが、それぞれが相手のタイプのリズムに引っ張られることなく、自分のタイプに合ったリズムでスウィングできているなぁという印象を受けます。デビュー以来、ふたりが甲乙つけがたい成績を挙げてきているのも、それができているからこそと言えるかもしれません。

ただ、岩井姉妹のように、タイプの違う姉妹(兄弟)や友人が常に一緒に練習していると、どちらかのタイプのリズムやイメージに引っ張られて調子を崩すことがあるということは覚えておくとよいでしょう。

たとえば、クロスタイプ(A1とB2)同士、パラレルタイプ(A2とB1)同士、Aタイプ(A1とA2)同士、Bタイプ(B1とB2)同士の場合は、タイプが違っても共感できる部分があります。しかし、A1とB1、A2とB2になると、リズムもイメージも体の使い方も違うので、それに引っ張られると、スウィングがバラバラになってしまう危険があるのです。

みなさんの周りにも、「一緒にプレーをすると自分も調子がよくなる」人もいれば、逆に「一緒にいると調子が狂ってしまう」人もいると思います。もちろん、そのすべてがタイプの一致や違いによるものとは限りませんが、お互いにタイプをチェックして、自分のタイプと比較してみると、新しい発見や気づきがあるかもしれませんよ。

撮影/大澤進二

▶第1回「4スタンス理論を詳しく説明! あなたのタイプの見つけ方」を読む

A1タイプ【ミンウー・リー、岩井千怜、ジョン・ラームなど】

A2タイプ【ネリー・コルダなど】

B1タイプ【原英莉花、久常涼など】

B2タイプ【S・シェフラー、C・ヤング、B・デシャンボー、T・フリートウッドなど】


This article is a sponsored article by
''.