
小祝さくらのスウィングはスムーズな面の入れ替えが特徴的(撮影/姉崎正)
右足軸でパワーを生むパラレルタイプ。スムーズな面の入れ替えがB1の特徴
今回は、通算12勝と抜群の安定感を誇る小祝さくら選手を見ていくことにしましょう。ゆったりとしたスウィングが特徴の小祝選手ですが、彼女は原英莉花選手、久常涼選手などと同じB1タイプです。

体の面をスムーズに入れ替えながら、体を起き上がらせていく動きが特徴的な小祝(撮影/有原裕晶)
まず、飛球線後方からスウィングを見ると、フォローからフィニッシュにかけて、体の面をスムーズに入れ替えながら、体を起き上がらせていく動きが見られます。これはパラレルタイプ(A2とB1)の特徴です。

左足が浮くくらい右足加重になっている(撮影/姉崎正)
次に、体の正面からドライバーショットを見ると、ときにインパクト直後に左足が浮き上がるほど、右足加重になっているのがわかります。この後ろ足となる右足を軸にしてパワーを生み出すのがBタイプの特徴で、結果として小祝選手がB1だと判断できるわけです。
小祝選手の魅力は、なんと言っても力感を感じさせないスウィングにあります。ただ、ここで注意したいのは、力感がない=単純に力を抜くことではない、ということです。一般的に、力感がないと「脱力している」などと表現されるのですが、本当に力を抜いてしまったら、スピードもパワーも失われ、飛ばなくなってしまうわけです。では、力感がないというのはどういうことかというと、手や腕の力に頼らず、体幹をしなやかに使ってスウィングしているということなのです。
さらに、小祝選手の場合、上半身の軸が安定していて、動きの精度、反復性が高い。このしなやかな体幹部の動きと、軸が安定した動きが実現されると、結果的に動きに流れが出て、力感を感じさせなくなるというわけです。
B1タイプのプレーヤーが、小祝選手を参考にするのであれば、やはり上半身の軸をきちっと作っているところでしょう。ポイントは首幅の軸を意識することにあります。「軸を保ってその場でスウィングする」というと、肩幅(体の幅)で回転するようなイメージを持つ人が多いのですが、B1タイプの場合は、首の付け根を安定させ、首幅の軸をイメージしてスウィングすると、スムーズに体の面を入れやすくなります。上手に軸が作れるようになれば、動きの反復性が高まり、ショットも安定するはず。そうすれば、小祝選手のように、プレッシャーに強いスウィングに近づけるのではないでしょうか。
▶第1回「4スタンス理論を詳しく説明! あなたのタイプの見つけ方」を読む
A1タイプ
A2タイプ
B1タイプ
B2タイプ

監修/廣戸聡一(レッシュプロジェクト代表)
ひろとそういち。1961年生まれ。一般社団法人『レッシュプロジェクト』代表。スポーツ整体『廣戸道場』主宰。幼少時より、野球、剣道、格闘技を経験。高校卒業後、施療を学び、施療家の道を進む。現在は、施療家として、また一流のアスリートや芸能関係者を対象とした、体のケア、トレーニング、食事面の総合アドバイザーとして活躍中。JOC(日本オリンピック委員会)強化スタッフ、日本高等学校ゴルフ連盟公式強化役員、日本ゴルフツアー機構(JGTO)のアドバイザーなどを務め、2011年『ゴルフダイジェスト』誌レッスン・オブ・ザ・イヤーを受賞する。






