レッスンプロを育成(指導)するレッスンプロの先生が教える「ゴルフの教科書(基本)」。今回は「クラブが振りやすくなる基準」について解説する。【レッスンプロの先生とレッスンプロの教科書から学ぶゴルフの基本122】
画像: 気持ちよく振るための基準があるという

気持ちよく振るための基準があるという

クラブを振りやすくするスタンス

画像: 右のつま先の向きはターゲットに対して90度。上半身と下半身の「捻転差」を作るための条件だ

右のつま先の向きはターゲットに対して90度。上半身と下半身の「捻転差」を作るための条件だ

GD 原田プロのメソッドには、クラブを振りやすくするための基準がいくつかあります。まず構えたときの「両足つま先の向き」です。一般的にはそれほど明確な基準は言われませんが、「左足つま先30度、右足90度」としっかり数字を決めていますよね。

原田 30度と90度はターゲットラインに対しての数字です。左足については30度でなくてはいけないというものではなく、20度から30度の間で大丈夫です。自然に「少し開いた」と感じられればOKです。まず右足ですが、バックスウィングにおいて右つま先をターゲットラインに対して直角に保つことは、上半身と下半身の「捻転差」を作るための絶対条件です。

GD 90度こそポイントですね。

両ひざを固定して上体だけねじる

画像: 一枚のスポンジの上半分が上半身、下半分を下半身とすると、下は固定して上だけねじること

一枚のスポンジの上半分が上半身、下半分を下半身とすると、下は固定して上だけねじること

原田 もし右つま先が外側に開いていると、上体を右に回したときに右足の親指で地面をしっかりと踏ん張ることができなくなります。そうすると右ひざが外に逃げてしまい、体が右へ流れる「スウェイ」や「右ひざが伸びてしまう動き」が起きてしまうんです。右足が90度でしっかりと止まっているからこそ、下半身という土台に対して上半身を深くねじることができる。下が止まっているからこそ上がねじれる。これが飛距離を生むパワーの源になるんです。

GD 前に見せていただいたスポンジをねじる動きですね。土台をロックして逃がさないための右足90度、非常に分かりやすいです。では、左足を30度開くことにはどんな役割があるのでしょうか。

原田 左足は右足とは逆にインパクト以降で体が回りやすくするための「開放」の役割があります。体重移動を伴った回転をスムーズに行うための工夫です。

前傾姿勢は自己流から脱出しよう

画像: 前傾姿勢は自己流から脱出。「肩の前から下ろした線がつま先、ひざ頭の前から真下に下ろした線が足の親指付け根を指す」ように構える

前傾姿勢は自己流から脱出。「肩の前から下ろした線がつま先、ひざ頭の前から真下に下ろした線が足の親指付け根を指す」ように構える

GD クラブを振りやすくする2つ目の基準は前傾姿勢、「肩の前から下ろした線がつま先、ひざ頭の前から真下に下ろした線が足の親指付け根を指す」ですね。

原田 アマチュアの方は構えが自己流になっている人が多いですよね。この基準は、ご自身の構えが正しいかどうかをセルフチェックするための目安であり、体幹の力を最大限に引き出す姿勢を作るための基準でもあります。ゴルフのスウィングは腰とひざの2カ所にしっかりとした角度を作ることは不可欠です。極端な話、真っすぐ立ったままでは捻転がうまくできず、ねじれが弱くなってしまいます。腰とひざに適切な角度があることで、初めて体にしっかりとした「壁」ができ、バックスウィングで体幹の力を使えるようになるんです。

GD 腰とひざ、両方の角度がセットで重要であり、この基準に沿ってアドレスを作れば、その角度を作ることができるわけですね。

原田 そうです。例えばね、腰だけに角度をつけてもひざが伸び切っていたら、バックスウィングで上半身と一緒に下半身も回ってしまい、ねじれが逃げてしまいます。逆にひざだけ深く曲げても上体が起きていたら、やはりねじれは生まれません。この2つの線を目安に構えることで、バックスウィングで最大の捻転差を作ることが可能になります。つま先の向きの基準にも通じますね。

ハンドファーストは小文字の「y」

画像: アドレスでは小文字の「y」になるようにハンドファーストを作る

アドレスでは小文字の「y」になるようにハンドファーストを作る

GD ハンドファーストの基準もクラブを振りやすくするポイントの1つですね。インパクトを意識しないで左へ振っていくためのアドレスの形が「アドレスでのグリップポジションは左耳の下で左足内側 前から見て左腕とクラブで小文字のyを作る」です。

原田 アマチュアの方の中にはグリップを顔の真下、体の中心で構えている人をよく見かけます。左腕とシャフトで小文字の「y」ではなく、大文字の「Y」を作っている人ですね。この形はインパクトの瞬間にフェースが開きやすく、いわゆる「当たり負け」を起こしてしまいます。グリップを最初から左耳の下にセットすることで、腕とクラブが小文字の「y」の形になります。これが正しいハンドファーストの形です。これならばインパクトでフェースが開きませんから当たり負けをしなくなります。

GD 当たり負けがなくなりインパクトのボールが強くなるわけですね。構え方からクラブの振りやすさ、ドライバーで真っすぐボールを飛ばすなど「ゴルフの教科書」ではスウィングについてしっかり学ぶことができたと思います。ようやく次のステップ、「アプローチ編」です。

原田 スウィングの基本はアプローチの基本でもあります。ドライバーショットとアプローチショットは何が違うか? アプローチが苦手な人はどうすれば、簡単になるのか? 次回からアプローチが上手くなる方法を解説します。

ゴルフの基本を解説


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