「みんなのゴルフダイジェスト」のフォロワーの間で根強い人気を見せているのが、4スタンス理論に関する記事である。そこで、今回は4スタンス理論とはどのようなものなのか、あらためて追いかけてみることにしよう。第19回はメルセデス・ランキングのトップを走る桑木志帆選手を解説していく。
画像: 桑木志帆(写真は2026年CAT Ladies、撮影/有原裕晶)

桑木志帆(写真は2026年CAT Ladies、撮影/有原裕晶)

I字フィニッシュと右足軸が証拠! 桑木志帆はスピースや久常涼と同じ“B1タイプ”

今回は、2026年AIG全英女子オープン女王・桑木志帆選手を見ていくことにしましょう。9月10日現在、メルセデス・ランキングのトップを走る桑木選手ですが、彼女は、ジョーダン・スピース選手、久常涼選手などと同じB1タイプです。

画像: 写真A/「I字型」のフィニッシュはパラレルタイプの特長(撮影/姉崎正)

写真A/「I字型」のフィニッシュはパラレルタイプの特長(撮影/姉崎正)

まず、正面からスウィングを見ると、フォローからフィニッシュにかけて前傾角度をほどき、I字型のフィニッシュを取っていることがわかります。これは、パラレルタイプ(A2とB1)の特徴です。次に、ドライバーショットでは、インパクトからフォローにかけて左足が地面から外れているのがわかります。これは、右脚を軸にボールをとらえるBタイプに見られる動きで、結果として彼女がB1であると判断できるわけです。

桑木選手の素晴らしさは、何と言っても、あらゆる状況において軸が安定していて、体幹部の入れ替えがスムーズにできているところでしょう。全身をくまなく使い、その場で体幹部の面を素早く入れ替える。それが、大きな飛距離とショットの安定につながっているのです。

画像: 写真B/軸が安定し、体幹部の入れ替えがスムーズ(撮影/姉崎正)

写真B/軸が安定し、体幹部の入れ替えがスムーズ(撮影/姉崎正)

ちなみに、この体幹部が入れ替わる動き(体幹部が右左に向いて、体の面が入れ替わる動き)は、「体の回転」などと言われますが、実際には体がその場でくるくると回っているわけではありません。B1タイプで言えば、首の付け根を軸にして、左ひざと左わき腹が前(ボール方向)に出て、右ひざと右わき腹が後ろ(背中側)に下がることで体幹部が右を向き(写真B左)、右ひざと右わき腹が前に出て、左ひざと左わき腹が後ろに下がることで体幹部が左を向く(写真B右)。この動作が素早く行われることによって、体幹部が左右に入れ替わり、体がその場で回転しているように見えるのです。この体の使い方はB1ならではのものなので、B1タイプの人が悩んだときなどは、このイメージでスウィングしてみるとよいでしょう。

さて、そんな桑木選手を参考にするのであれば、彼女の力の使い方を見ていただきたいと思います。飛ばすためには最大出力で強く振らないといけないと思っている人が多いのですが、10の力で振っても芯でとらえられなければ最大の飛距離を得ることはできません。大事なのは、精度と飛距離を両立できる出力で振ることなのです。

その点、桑木選手はドライバーであっても7割程度の出力でプレーしていて、決して力んでいません。急激に力を入れて飛ばそうとするのではなく、安定したスウィングでパワーと正確性を両立させているのです。この力の使い方は、B1タイプだけでなく、すべてのタイプのプレーヤーにおすすめできるポイントなので、ぜひ参考にしてもらいたいと思います。

【動画】AIG女子オープン優勝時のプレーを振り返る【U-NEXT ゴルフ公式】

画像: 快挙!桑木志帆がメジャー初制覇【全英女子】【AIG女子オープン】【日本勢徹底マークLIVE】【ハイライト】 youtu.be

快挙!桑木志帆がメジャー初制覇【全英女子】【AIG女子オープン】【日本勢徹底マークLIVE】【ハイライト】

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▶第1回「4スタンス理論を詳しく説明! あなたのタイプの見つけ方」を読む

A1タイプ

A2タイプ

B1タイプ

B2タイプ

画像2: AIG全英女王・桑木志帆に学ぶB1タイプの上達法! 軸ブレのない体幹の入れ替え【4スタンス理論で探す最高のお手本#19】

監修/廣戸聡一(レッシュプロジェクト代表)

ひろとそういち。1961年生まれ。一般社団法人『レッシュプロジェクト』代表。スポーツ整体『廣戸道場』主宰。幼少時より、野球、剣道、格闘技を経験。高校卒業後、施療を学び、施療家の道を進む。現在は、施療家として、また一流のアスリートや芸能関係者を対象とした、体のケア、トレーニング、食事面の総合アドバイザーとして活躍中。JOC(日本オリンピック委員会)強化スタッフ、日本高等学校ゴルフ連盟公式強化役員、日本ゴルフツアー機構(JGTO)のアドバイザーなどを務め、2011年『ゴルフダイジェスト』誌レッスン・オブ・ザ・イヤーを受賞する。


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