レッスンプロを育成(指導)するレッスンプロの先生が教える「ゴルフの教科書(基本)」。今回からアプローチ編をスタート。「上げるより転がす重要性」について解説する。【レッスンプロの先生とレッスンプロの教科書から学ぶゴルフの基本123】
画像: 砲台グリーンでも上げるより転がしから考えること。 アプローチ編スタート

砲台グリーンでも上げるより転がしから考えること。 アプローチ編スタート

アプローチは「転がす」が基本

画像: 30ヤード以内は「転がす」アプローチから考える。8番アイアンから考えよう

30ヤード以内は「転がす」アプローチから考える。8番アイアンから考えよう

GD 今回からグリーン周りのアプローチについてじっくり教えていただきたいのですが、アマチュアの多くが「アプローチが苦手」と悩んでいます。私もその1人なのですが、そもそもアプローチに対する向き合い方は、どうあるべきなのでしょうか?

原田 分かりました。今回のレッスンでは、「30ヤード以内をいかに確実に寄せていくか」という距離をベースにして説明していきましょう。まずね、多くのアマチュアはグリーン周りにくると、SWを使いたがります。でも、それがミスの始まりなんです。アプローチの基本は、まず「手でボールを転がすところから考える」ことなんですよ。

GD 「手でボールを転がす」ですか? クラブを持たずに、ですか?

原田 そうです。クラブは一度忘れて、ボールを手で持ってピンに向かって転がしてみるイメージを持ってほしいんです。アプローチには、大きく分けて3つの種類があります。ランニングアプローチ、ピッチエンドラン、ロブショットです。

GD 「ボールを転がす」はランニングアプローチですね。

ボールを手で転がしたり、投げたりするとアプローチは上手くなる

画像: 手で転がす、手で高く投げる。ボールを転がしたり、投げたりする練習こそアプローチ上達の基本だという

手で転がす、手で高く投げる。ボールを転がしたり、投げたりする練習こそアプローチ上達の基本だという

原田 手で転がすか、手でボールを投げるか。ランニングなら、ボールを落とす場所は自分から近いところがいいですよね。あとは勝手にピンまで転がっていってくれますから。ピッチエンドランなら、自分とピンとのちょうど真ん中あたりを狙って落として、そこから先を転がします。では、ロブショットはどうでしょう? ピン、カップの近くに直接ボールを落とすので高さが必要です。

GD ピンのすぐそばに直接落とすとなると、かなり高くふわっと投げないと、勢いでグリーンをオーバーしてしまいますね。

原田 その通りです。ボールを高く上げてピンの近くに落とさないと寄っていかないから、手で投げるだけでもコントロールがすごく難しいでしょう。これをゴルフクラブでやるとなると、難度が高くなるのは当然なんです。アマチュアにとって、ボールを上げるというのはそれほど難しいことなんですよ。だからこそ、アプローチを選択する際の優先順位は、難度の低い順番、つまりランニング→ピッチエンドラン→ロブショットの順に考えなくてはいけません。

GD 転がすにしても投げるにしても、30ヤードのアプローチはヒョイっという感じですか?

ボールを投げることでアプローチの体の動きの大きさがわかる

画像: 転がしは体の動きが小さい、ロブショットは体の動きが大きい。ボールを投げることでアプローチの体の動きの大きさがわかる。

転がしは体の動きが小さい、ロブショットは体の動きが大きい。ボールを投げることでアプローチの体の動きの大きさがわかる。

原田 ロブショットの手で投げる、ちょっと見てください。あらよ~っと。

GD そんなに高く、そして体をそんなに大きく動かすんですか?

原田 そう、この体を大きく使うか小さく使うか、手で転がす、手で投げる動きはイメージも大切です。とくにロブショットは体を大きく使うんですよ。つまりロブショットはスウィングが大きいアプローチ、そして手で転がすランニングは小さいアプローチなんです。体の動きが大きく変わるんですよ。3つの30Yのアプローチの違いはこんなところにも違いがあるんです。

GD 自分も含めてアマチュアは、アプローチといえば「ナントカの一つ覚え」みたいに、状況にかかわらずとりあえずロフト56度や58度のサンドウェッジを抜いて、何とかボールを浮かせて寄せようとしがちです。

原田 そうなんですよね。アベレージゴルファーや100切りを目指している人が、グリーン周りから全部56度のウェッジでやろうとすると、ざっくり(チャックリ)したりトップしたりして大叩きしてしまうんです。なぜかというと、サンドウェッジはロフトが寝ている分スピンがかかりやすいクラブだからです。プロがサンドウェッジ1本でアプローチをこなせるのは、毎日の膨大な練習量によって「この振り幅ならスピンがこれくらいかかる」というスピン量をコントロールできているからなんです。

ロフトの立ったクラブのアプローチをマスターしよう

画像: ロフトの立ったクラブのアプローチをマスターしよう

ロフトの立ったクラブのアプローチをマスターしよう

GD アマチュアには、プロのような繊細なスピンコントロールを磨くほどの練習量はありませんよね。

原田 そうなんです。だからこそ、アマチュアはもっと幅広い選択肢、特にロフトの立ったやさしいクラブを持ったほうがいいです。まずは転がし。転がせる状況であれば、ピッチングウェッジはもちろん、8番アイアン、パターが使えるならパターで打って転がすのが一番安全なんです。グリーンの外からはパターで打てるかどうかからクラブ選択をしたほうがいいです。

GD 「ゴルフの教科書」のアプローチはゴルフの腕前やレベルによって違いはありますか?

原田 それは大切な視点ですね。ハンディや目標スコアによって、アプローチの選択肢は変わります。100切りを目指すアベレージゴルファーは、とにかくまずは転がせるかどうかからスタートするのが大事です。上級者であれば経験値があるからライの状況を見極めたうえで、ボールを上げる打ち方を選択するのもありですよね。ただ、上級者ほどパターの選択肢が確実に頭のなかにありますよ。

協力/富士ヶ嶺グリーンゴルフクラブ

ドライバーが良くなる基本を解説


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