レッスンプロを育成(指導)するレッスンプロの先生が教える「ゴルフの教科書(基本)」。次回からアプローチ編をスタート。「アプローチの構え方」について解説する。【レッスンプロの先生とレッスンプロの教科書から学ぶゴルフの基本124】
画像: アプローチのチャックリは構えが原因!? コレだけは押さえたいアドレスの超基本を解説

ボールの近くに構えることから始める

画像: パッティングはボールは目の真下、アプローチではボールをターゲットラインより外側にセットする

パッティングはボールは目の真下、アプローチではボールをターゲットラインより外側にセットする

原田 前回からスタートしたアプローチ編。2回目は構え方から説明します。まずはボールの近くに立つことからですね。30ヤード以内の短いアプローチでは、ボールを遠くに飛ばす必要がありません。それなのに、通常のフルショットのようにボールから離れて立ってしまうアマチュアの方は非常に多い。離れて立つのはボールを飛ばすための構えですから、短いアプローチでそれをやると、下半身が動き過ぎてトップやダフリを誘発します。短い距離を寄せるアプローチでは、あらかじめボールが飛ばないように構えます。

GD 近くに立つということはパッティングのような感覚でしょうか?

原田 そうですね。近くに立つのは軌道とフェース面に関係があります。通常のショットのようにある程度距離を出す場合、スウィング軌道はターゲットに対してインサイドインになり、その軌道に対してフェースがスクエアになります。ですが、短い距離のアプローチでは方向性が重要です。方向性を高めるためにはターゲットに対して真っすぐな軌道で、フェースの向きも変えずにストロークしたいわけです。

GD 真っすぐ引いて、真っすぐ出したい。そのためには近くに立たなければならない、と。

原田 そういうことです。パターはヘッドの軌道を最も真っすぐにするために、目がターゲットラインの真下にくるようにボールを置きますよね。アプローチもそのパターの引き方に近づけるために、近くに立つ。目安としては、パターほど極端ではなく、目の下よりもボール1個分だけ外側にくるくらい近く構えます。

目をターゲットラインに近づけると手先の余計な動きを抑えられる

画像: ボールに近づいて構えると手先でクラブは振りにくくなるため、ヘッドの余計な開閉が少なくなる

ボールに近づいて構えると手先でクラブは振りにくくなるため、ヘッドの余計な開閉が少なくなる

GD 目の真下の位置よりわずかボール1個分外側とは、想像以上にボールの近くに立つ感覚ですね。

原田 そうです。実際にこれくらいボールに近づいて構えると、手先でクラブは振りにくくなるため、ヘッドの余計な開閉が少なくなるんです。手先ではなく、肩・腕を使ってストロークしやすくなるので、クラブ軌道とヘッドの向きが安定します。結果として、多くのアマチュアを悩ませるチャックリやトップのようなミスが減り、方向性も格段によくなりますよ。

GD アプローチをするのが楽しみになってきますね。

原田 アプローチは発想と構えを変えるだけで、やさしくなります。アプローチの成否の8割は、打つ前のアドレス(構え方)で決まってしまうといっても過言ではありません。

GD 私たちアマチュアはまずアプローチの基本の姿勢さえもしっかりと理解していないことが多いです。例えばスタンス幅とかですね。

スタンス幅は拳を縦にした1個分

画像: スタンス幅は拳1個分

スタンス幅は拳1個分

原田 アプローチの基本的なスタンス幅は、両足の間に縦にした握り拳が1つはさまる程度の、狭い幅が基準になります。注意点は拳を横向きにしてはさんでしまったり、何となく普段のショットに近い広いスタンスをとらないことです。それだとアプローチでは広すぎるんです。

GD 拳を縦にして1個分ですか。実際にやってみると、両足がほとんどくっついているのではないかと思うくらい、非常に狭いスタンスですね。なぜこれほど狭くする必要があるのでしょうか。

原田 スタンスが広いと、スウィング中に体、とくに下半身が左右に揺さぶられやすくなり、余計な体重移動(スウェイ)が発生してしまいます。短い距離を正確に打つアプローチでは、軸の左右へのブレはダフリやトップの原因になります。スタンスを狭くすることで、体の余計な動きをなくして、その場で軸回転できるようにしているのです。

GD なるほど。軸をブレさせないための狭いスタンスなのですね。そして、つま先は少し開くのでしょうか。

原田 そうです。左足のつま先を、ショットのときと同じように30度ほどターゲット方向へ開きます。つま先を少し開いておくことで、打った後にクラブヘッドが詰まることなく、スムーズに前に出やすくなるメリットがあります。次回は右足のつま先の向きなど、さらにアプローチのアドレスの基本について説明しましょう。

●原田伝一( 全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長)

はらだ・でんいち。1955年、横浜市出身。80〜82年、US・NGFインストラクターセミナー参加。ゴルフ指導者について研究を積む。83年、NGF日本ゴルフ財団チーフインストラクター就任。2010年、一般社団法人 全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長に就任。数多くのレッスンプロを世に送り出している。

撮影協力/ 富士ヶ嶺グリーンゴルフクラブ

アプローチ編1回目

ドライバーが良くなる基本を解説


This article is a sponsored article by
''.