レッスンプロを育成(指導)するレッスンプロの先生が教える「ゴルフの教科書(基本)」。前回からアプローチ編がスタートしているが、今回は「アプローチの構え方2」について解説する。【レッスンプロの先生とレッスンプロの教科書から学ぶゴルフの基本125】
画像: アプローチの成功は構えで決まる

アプローチの成功は構えで決まる

アプローチのスタンスはややオープンが基本

画像: 両足の幅を狭くしてターゲットラインに対してややオープンに構える

両足の幅を狭くしてターゲットラインに対してややオープンに構える

原田 今回はアプローチの構え方について説明します。まず基本として、両足の幅を狭くしてターゲットラインに対してややオープンに構えます。フットライン(両つま先を結んだ線)がターゲットラインより左に向きます。フルショットではターゲットラインに対してフットラインが平行ですが、アプローチではややオープン、これが基本になります。

GD ややオープンというのは?

原田 15度から20度くらいです。ややオープンにすることで、インパクトからフォローにかけて、クラブフェースが返らずにスムーズに前に出やすくなるメリットがあります。

GD よく完全に45度くらい左足をオープンにして、両足をそえるようにして構えるアマチュアを見かけますが、あれは開きすぎですか。

原田 あんまり開きすぎちゃダメですね。極端に開きすぎると、今度は体全体がターゲットに対して開きすぎてしまい、軌道がカットになりすぎてしまいます。両足の間に、縦にした握り拳が1つ入るくらいの狭い足幅を基準にして、適度に開くのが一番です。

GD 両足がターゲットラインに対して緩やかに左を向いているようなイメージですね。

肩のラインはターゲットラインに対してスクエア

画像: スタンスはターゲットラインに対してややオープンだが、足から肩までの上に行くに従って、両ひざ、腰、両肩のラインを徐々にスクエアに近づけて構える

スタンスはターゲットラインに対してややオープンだが、足から肩までの上に行くに従って、両ひざ、腰、両肩のラインを徐々にスクエアに近づけて構える

原田 ただし、ここでもアマチュアが陥りやすい誤解があります。スタンスをオープンにすることで、ひざや腰、肩のラインまでターゲットに対して大きく開いて構えてしまうのはNGなんですが、そう構える人が多いんです。

GD えっ、体は開いて構えてはいけないのですか。アプローチといえば、体全体を左にオープンにして、ターゲットを見やすくして構えるものだと思っていました。

原田 体全体をオープンにしてしまうと、スウィング軌道がアウトサイドイン(カット軌道)になりすぎて、インパクトが点になってしまい、チャックリやシャンクを誘発しやすくなります。推奨しているのは、まず、両足つま先を15度~20度ほど少し開いてオープンにすることです。でも、そこから上(上体)に行くに従って、両ひざ、腰、そして一番上の両肩のラインは、ターゲットラインに対して徐々にスクエアに近づけていくんです。肩のラインは完全にスクエアになります。

GD 下に行くに従ってオープンになり、上に行くに従ってスクエアになっていくのですね。肩をスクエアに保つことで、どのような効果があるのですか。

原田 肩のラインがスクエアであれば、短いアプローチで最も大切なターゲットラインに対する真っすぐなスウィング軌道を自然と作りやすくなります。さらに、右肩が下がることも防げるので、左手主導でヘッドを引いて落とす動きができるようになります。

GD 下半身が詰まることなく、ストレートな軌道を作りやすくなるわけですね。

頭の位置はボール位置にかかわらず、両つま先の真ん中

画像: 頭の位置はボール位置にかかわらず、両つま先の真ん中。ボール位置が右足寄りでも頭の位置を右に寄せないこと

頭の位置はボール位置にかかわらず、両つま先の真ん中。ボール位置が右足寄りでも頭の位置を右に寄せないこと

原田 頭の位置も重要です。これから説明する3種類のアプローチは、絶対に両足の真ん中に頭を置いてください。ボールの位置が右足寄りだろうと、左足寄りだろうと、頭の位置だけは絶対に両足の真ん中から動かしてはいけません。アマチュアの方に最も多いのは、ボールの位置につられて頭が右に傾いてしまったり、ボールを右からのぞき込むように頭の位置が右へずれてしまうケースです。頭が右にずれると、スウィング軌道の最下点も右にずれてしまうため、ボールの手前の地面を叩いてダフリやすくなります。頭を常に真ん中に置いておくこと、これがインパクトを一定にするための大前提です。

GD 頭の位置はスウィング軌道の最下点の基準だから、絶対に動かしてはいけないのですね。

原田 そうです。でね、頭の位置と並んで重要なのが、両ひざの高さと位置を絶対に変えないことです。アマチュアは打つ瞬間に伸び上がってトップしたり、逆に踏み込んでダフることがあります。アドレス時に両ひざを両つま先方向に少し向けておき、その形と高さをスウィング中ロックしておくイメージが大切です。

GD 頭の位置と両ひざの高さを変えないことがアプローチの肝なのですね。

原田 そのとおりです。次回は基本となる3種類のアプローチの構え方、打ち方を紹介します。

GD ランニング、ピッチエンドラン、ロブショットの3種類ですね。

原田 構え方、打ち方はシンプルなので、アプローチがやさしくなりますよ。

●原田伝一( 全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長)

はらだ・でんいち。1955年、横浜市出身。80〜82年、US・NGFインストラクターセミナー参加。ゴルフ指導者について研究を積む。83年、NGF日本ゴルフ財団チーフインストラクター就任。2010年、一般社団法人 全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長に就任。数多くのレッスンプロを世に送り出している。

撮影協力/富士ヶ嶺グリーンゴルフクラブ

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