軽量な設計でアマチュアにとって振りやすく、そして飛距離を引き出すコンセプトのフォーティーン「DXシリーズ」。今回は「DX-004」ドライバーをピックアップし、兄弟モデルの「DX-002」と比較しながらクラブ設計家の松尾好員氏と共に性能を分析した。
※基準ヘッドは10.5度、データは実測値です

クラブが短くて、かつスウィングウェイトが小さくて振りやすい

ここからは実測データをもとに凄腕シングルでもある松尾氏にクラブ分析と試打レポートをしてもらいます。試打及び計測ヘッドが10.5度、シャフトは「FT-dG(5dG)」(フレックスS)です。掲載数値はすべて実測値となります。

ネック軸回りのMOIが大きいのでオートマチックな挙動をする

クラブ長さは44.75インチと最近ではやや短尺のドライバーです。クラブ重量は296.2gと標準的ですが、スウィングウェイトがC5.1とかなり軽い設定なので、結果として、振りやすさの目安となるクラブ全体のMOIは274万g・㎠と非常に小さくなりました。

計測数値のみで推察すると、ドライバーのヘッドスピードが35m/sくらいのゴルファーにとって、タイミング良く振りやすくなっています。またこの標準シャフトは“ワンフレックス”の設定で軟らかめですが、インパクトの再現性はまずまずいい感じですね。

ヘッド形状はフォーティーンらしくオーソドックスな形状であり、「DX-002」と同様にフックフェースが好きな人にとって構えやすくなっています。

画像2: 左から「DX-002」「DX-004」

左から「DX-002」「DX-004」

実際に試打したところ、アドレスでは強めのフックフェースと超アップライトなライ角によって、球がつかまる印象があります。しかも「DX-002」よりもフェースプログレッションが小さく、より球がつかまるイメージがあります。

重心設計は「DX-002」と同様に重心距離が非常に長いですが、重心深度はさらに浅く設定されています。このことから大きなヘッドMOIを狙った設計ではないことがわかり、芯を外したときの寛容性が高くはありません。一方で浅い重心深度により、インパクト付近をレベルに入れて厚く当てやすく、その結果、「DX-002」よりも低スピンの弾道が打ちやすくなっています。

画像: 大きなヘッドMOIを狙った重心設計になっていない

大きなヘッドMOIを狙った重心設計になっていない

ネック軸回りのMOIは比較的大きめで、ダウンスウィングでヘッドの返りはやや遅めです。それでもクラブが短くて、アップライトなライ角とフックフェースで球がつかまりやすくなっています。フェースの反発性能は標準的ですが、このモデルの大きな特徴は“クラブが短くて、かつスウィングウェイトが小さくて振りやすい”こと。最近の大型ヘッド+長いクラブでは球をつかまえきれないシニアにもいいでしょう。

※週刊ゴルフダイジェスト2026年9月29日、10月6日号「ヘッドデータは嘘つかない!」より

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