「みんなのゴルフダイジェスト」のフォロワーの間で根強い人気を見せているのが、4スタンス理論に関する記事である。そこで、今回は4スタンス理論とはどのようなものなのか、あらためて追いかけてみることにしよう。第22回は平均飛距離331.1ヤードを誇るアルドリック・ポトギーター選手を解説していく。

前傾キープと垂直な左脚軸! ポトギーターはラームやミンウ・リーと同じ“A1タイプ”

今回は、米ツアーのドライビングディスタンスNo.1(9月30日現在)のアルドリック・ポトギーター選手を見ていくことにしましょう。平均飛距離331.1ヤードを誇るポトギーター選手ですが、彼はミンウ・リー選手やジョン・ラーム選手などと同じA1タイプです。

画像: インパクトで左脚が垂直に立ち上がり、前傾角度を保ったまま深く振り抜く(撮影/有原裕晶・岡沢裕行)

インパクトで左脚が垂直に立ち上がり、前傾角度を保ったまま深く振り抜く(撮影/有原裕晶・岡沢裕行)

まず、飛球線後方から見ると、フォローからフィニッシュまで前傾角度が保たれているのがわかります。これはクロスタイプ(A1とB2)の特徴です。また、ドライバーショットを体の正面から見ると、ほぼ左脚が垂直になった状態でインパクトを迎えているのがわかります。このように、前足となる左脚を軸にパワーを生み出していくのがAタイプの特徴で、結果としてポトギーター選手がA1タイプであることがわかるというわけです。

ちなみに、ポトギーター選手は、ドライバーを強振したときに、フォローで左足が地面から離れることがあります。ここだけを見ると、右脚を軸にしたBタイプではないかと思う人がいるかもしれませんが、これは左足を軸に強く踏み込んだことによる反動であり、それだけ左足に踏み込んでいる証拠と言えます。左足が離れるのはあくまでもフォローの後半で、インパクト時にはしっかりと左脚を軸にしているので、やはりAタイプだと判断できるのです。

画像: 下半身主導で強烈なタメを作る(撮影/岡沢裕行)

下半身主導で強烈なタメを作る(撮影/岡沢裕行)

基本的に、上半身と下半身を同方向に動かすことで体の面を素早く入れ替えるパラレルタイプ(A2とB1)に対し、下半身主導でタメ(時間差)を作り、パワーとスピードを生み出すのがクロスタイプ(A1とB2)の特徴と言えます。具体的に言えば、ポトギーター選手の場合、切り返しで左足に踏み込み、左サイドを上昇させて、骨盤のポジションを決めてから腕とクラブが下りてくる。その脚の使い方や、(上半身と下半身との)時間差の作り方に、A1らしさが強く表れていると言えるでしょう。

画像: A1タイプは両腕とクラブが真っすぐ抜けていくフォロースルーを参考にしてください(撮影/有原裕晶・岡沢裕行)

A1タイプは両腕とクラブが真っすぐ抜けていくフォロースルーを参考にしてください(撮影/有原裕晶・岡沢裕行)

さて、そんなポトギーター選手を、同じA1タイプの人が参考にするのであれば、フォロースルーを見てもらうとよいでしょう。ポトギーター選手のインパクトからフォローの動きを(スローの動画で)見ると、打球方向(球が打ち出されていく方向)に両腕とクラブが真っすぐ抜けていくのがわかるはず。この動きをイメージに焼き付けてほしいのです。

基本的に、A1タイプの人は、打球方向に両腕を伸ばし、クラブを真っすぐ振り出していくと、自分の特性に合った動きがしやすくなります。だから、素振りをするときも球を打つときもこのイメージでスウィングするとよいでしょう。とくに、迷ったときや、調子が悪いときなどは、ここをイメージするだけで調子が上向くこともあるので、ぜひ試してもらいたいと思います。

▶第1回「4スタンス理論を詳しく説明! あなたのタイプの見つけ方」を読む

A1タイプ

A2タイプ

B1タイプ

B2タイプ

画像2: 米ツアー飛距離No.1ポトギーターは“A1タイプ”! 331Yを叩き出す左脚軸の爆発的踏み込みとフォローの抜き方【4スタンス理論で探す最高のお手本#22】

監修/廣戸聡一(レッシュプロジェクト代表)

ひろとそういち。1961年生まれ。一般社団法人『レッシュプロジェクト』代表。スポーツ整体『廣戸道場』主宰。幼少時より、野球、剣道、格闘技を経験。高校卒業後、施療を学び、施療家の道を進む。現在は、施療家として、また一流のアスリートや芸能関係者を対象とした、体のケア、トレーニング、食事面の総合アドバイザーとして活躍中。JOC(日本オリンピック委員会)強化スタッフ、日本高等学校ゴルフ連盟公式強化役員、日本ゴルフツアー機構(JGTO)のアドバイザーなどを務め、2011年『ゴルフダイジェスト』誌レッスン・オブ・ザ・イヤーを受賞する。


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