まるで一筆書き! クラブが上がる最中に下半身が動き出す切り返し
今回は、今年のロケットクラシックで米ツアー初優勝を飾った、マイケル・ソービヨンセン選手を見ていくことにしましょう。昨シーズン、トータルドライビング部門でトップに立つなど、飛距離と方向性の両立したプレーヤーとして注目されているソービヨンセン選手ですが、彼はスコッティ・シェフラー選手、トミー・フリートウッド選手などと同じB2タイプです。

前傾角度が保たれている(撮影/岡沢裕行)
まず、スウィングを見ると、フィニッシュまで前傾角度が保たれていることがわかりますが、これはクロスタイプ(B2とA1)の特徴です。また、スウィングを正面から見ると、右足に圧をかけたままインパクトしているのがわかると思います。これはBタイプの特徴で、彼がB2タイプであると判断できるというわけです。
基本的に、下半身主導で動き出すタイプB2は、4つのタイプの中で最も「間」を大きく作りたがるという特性があります。始動では、ひざ、みぞおち、ひじを柔らかく使い、クラブが少し遅れて動き出す「間」、切り返しでは下半身がリードして、タメを作ってからクラブを下ろしてくる「間」。これらの「間」がないと、打ち急ぎになって、パワー、正確性ともに失われてしまうのです。

クラブが上がり切る前に、下半身がダウンスウィング方向に動き出すのが特徴(撮影/岡沢裕行)
ここで見ていただきたいのが、ソービヨンセン選手の切り返しです。ソービヨンセン選手を見ると、トップをカチッと作ってからクラブを下ろすのではなく、バックスウィングでクラブが上がっている最中に下半身がダウンスウィング方向に動き出し、まるで一筆書きのように切り返しているのがわかると思います。この下半身リードによってできる「間」=体のタメ(ねじれ)こそがB2らしさの表れであり、ソービヨンセン選手の飛距離と正確性の源なのです。
さて、そんなソービヨンセン選手ですが、同じB2タイプのプレーヤーが、彼を参考にするのであれば、やはり「間」の部分をコピーするとよいでしょう。ボールの後ろからアドレスに入っていく「間」、目標を確認してから動き出す「間」など、それらをコピーするだけでも、B2タイプの人はスムーズに動き出しやすくなると思います。

左ひざをボール方向に出しながらバックスウィングをしている(撮影/岡沢裕行)
もうひとつ見てもらいたいのは、バックスウィングにおける下半身の動きです。ソービヨンセン選手は、右股関節のポジションをなるべく動かさず、左ひざを前(ボール方向)に出しながらバックスウィングしていますが、ここをマネてほしいのです。基本的に、B2タイプの人は股関節を安定させ、ひざ、みぞおち、ひじを柔らかく使うことが大切です。それができると、バックスウィングでは左ひざが前に出る動きになるのです。
逆に、バックスウィングで右股関節を動かし、右腰が後ろ(背中側)に引けたり、右に流れてスウェイしたりすると、地面に対する圧が抜け、パワーが失われるだけでなく、反復性の高い動きができなくなってしまうので注意してください。
▶第1回「4スタンス理論を詳しく説明! あなたのタイプの見つけ方」を読む
A1タイプ
A2タイプ
B1タイプ
B2タイプ

監修/廣戸聡一(レッシュプロジェクト代表)
ひろとそういち。1961年生まれ。一般社団法人『レッシュプロジェクト』代表。スポーツ整体『廣戸道場』主宰。幼少時より、野球、剣道、格闘技を経験。高校卒業後、施療を学び、施療家の道を進む。現在は、施療家として、また一流のアスリートや芸能関係者を対象とした、体のケア、トレーニング、食事面の総合アドバイザーとして活躍中。JOC(日本オリンピック委員会)強化スタッフ、日本高等学校ゴルフ連盟公式強化役員、日本ゴルフツアー機構(JGTO)のアドバイザーなどを務め、2011年『ゴルフダイジェスト』誌レッスン・オブ・ザ・イヤーを受賞する。






