【全米オープンの死闘】Vol.1
難コース・バルタスロール、最後はパット勝負になる
今週の月→金コラムは、今週開幕する全米オープンにちなみ、日本人がメジャー優勝に一番近づいた瞬間、1980年の全米オープンにプレイバック。青木功とジャック・ニクラスの4日間にわたる死闘、そのドラマをお届けします。
チャコ樋口につぐ快挙か! ――と日本全土を騒然とさせた青木功の大健闘。しかし、“全米”のビッグ・タイトルは、青木が精一杯に伸ばした指先をかすめて、帝王の手に落ちてしまった。それでも、日本のゴルフ史始まって以来の快挙には違いがない。
日本を離れる前、コースレイアウトを一瞥して青木は言った。
「1日5オーバーがひとつの目安だ」と。この考えで実際にラウンドしても、少しも変わるところがな...