中嶋常幸 プロモデル誕生秘話!
「TN-87」前編
ミズノ養老工場ゴルフ制作部・試作室の小原敏幸主事が初めて中嶋常幸と会ったのは、昭和60年の東海クラシックだった。
試作室というのはヘッドの原型となるマスターモデルをメインに作り出す同社のマル秘部署で、当然ながら関係者以外はオフリミット。その試作室で長い間 アイアンヘッドの試作に取り組んできた小原が、中嶋と接触を持ったのには大きな理由があった。
同社には、 ウッドに関してはプロ専属の職人がいるが、アイアンに関してはいなかった。そのためプロからの依頼は一旦販促部へ伝えられ、そこでワン クッションおいて調査室へ伝えられるという仕組みになっていた。しかし仲介者が存在すると、聞き方や伝え方によって...