帝王を襲ったスランプ
「ニクラスの復活の裏舞台」(前編)
“史上最高のゴルファー”とも呼ばれるジャック・ニクラス。ご存知、メジャーでの通算勝利数18は歴代1位だ。1986年マスターズが最後のメジャー制覇となったが、それまでの道のりは決して平坦ではなかった。そう、スランプに陥っていたのだ。年齢も40歳を過ぎていたこともあるが、81~85年の5年間でわずか2勝。全盛期の強さはなくなっていた。その時期を乗り越えての勝利だった。その陰には長男ジャッキー、師ジャック・グラウド、友チチ・ロドリゲスの大きな支えがあった。今週の週末コラムでは、前後編に分けて「ニクラス復活の舞台裏」を紹介する。