開幕目前のマスターズ。取材に訪れている週刊ゴルフダイジェスト編集部員が現地情報をレポート。第三回は、雨の中の公式練習の様子をお届け!

ボビー・ジョーンズの日時計に雨は似合わない

オーガスタ・ナショナルGCのクラブハウス横のプロショップの前に、球聖ボビー・ジョーンズの小さな像。持っているクラブが日時計の役割をしている。自身が創設したゴルファーの祭典、マスターズを、自身が設計に携わったコースで毎年見守っているのだ。

画像: オーガスタ・ナショナルGCは、1934年に球聖ボビー・ジョーンズと設計家アリスター・マッケンジーが創り出した

オーガスタ・ナショナルGCは、1934年に球聖ボビー・ジョーンズと設計家アリスター・マッケンジーが創り出した

「人生の最後にいちばん大事なのは、どれだけの財産を得たかではない。何人のゴルフ仲間を得たかである」(ホビー・ジョーンズ)

彼の言葉にたがわぬゴルファーたちが、ギャラリーとして、月曜日の練習日にもかかわらず、大波のように押し寄せる。この日は雨予報の一日なのに、日本ツアーの最終日以上の賑わいである。

画像: 写真右に見えるのが警告看板

写真右に見えるのが警告看板

それにしても……マスターたちの練習ラウンドを見るために木々の間を歩いていくと、急に視界がぱっと開けて3つのホールが見渡せたり、自分の身長以上見上げる場所にグリーンがあったり、プレーヤーにだけでなく、観客にもメリハリの利いたいろいろな表情を見せてくれるコースである。

やらせなきゃ損、見なきゃ損。練習だって、お祭りだ

現地時間4月3日(月)練習日の16番。数々の名シーンを生んだ池越えのパー3は、ギャラリーたちの「スキップ、ウェイ!(水切りショット!)」の声で、プロたちが自分の技を披露しあう。

たまたま立ち止まると、われらが日本ツアーの賞金王池田勇太、すっきり痩せた元世界ランク1位ジェイソン・デイ、グリーンジャケット保持者サンディ・ライルの組。デイが観客の声援に答えてアイアンで低い球を打つと、1、2、3、4回と水を切るも、最後の1回が10センチ足りず、池へ。

画像: 勇太とライルのシンクロ水切りショット

勇太とライルのシンクロ水切りショット

続いて、池田勇太、ライルが並んで同時に技を披露する。勇太の低い球はキャリーでグリーンへ。ライルの低い球は見事3回水を切ってグリーンオン。お見事、ベテラン! そこからまたゆっくりと歩いていくと、目の前を歩くおじさんが、「ワオ!」と思わず声を挙げる。

次に「マリリン!(モンロー)」。足元の水溝のような場所から風が吹いて、ジャンパーの裾をひらっと舞い上がらせたのだ。これは、地下にある巨大扇風機のようなもので、グリーンなどを早く乾かすためにあるという。さすがのメンテナンスだ。

画像: 雷から逃げる大ギャラリー

雷から逃げる大ギャラリー

すると、突然のサイレン音が……サンダー&トルネードである。この音の合図が聞こえたときは、リーダーズボードに「Weather Warning」の文字が出て、すぐにプレーは中断し、そのままコース上の全員、クラブハウスのほうへ退散する決まりだ。このシステマティックな安全策に、「なんだかやっぱり米ツアーってすごい!」と思ってしまうのである。(つづく)

週刊ゴルフダイジェスト4/18号(2017年4月4日発売)では、マスターズの特大号として、松山英樹やダニー・ウィレットなど優勝候補たちのギアを特集。詳しくは、週刊ゴルフダイジェストをチェック!

キャロウェイ

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