ミスショットの原因は、スウィングではなくアドレスにあることもしばしば。とくにアマチュアに多いのは、見るからにナイスショットが打てなさそうな“腰かけアドレス”。それを直すには? 「つま先に体重がかかった状態で構えるといいですよ」と話すのは、理論的なレッスンに定評がある小暮博則プロ。一体、どういうことか見てみよう。
“腰かけアドレス”はなぜダメなのか?
「腰が落ちて、重心がかかと側に掛かる、いわゆる“腰かけアドレス”は、『悪い構え方』の典型です。重心が後ろにあることで、クラブを手で上げやすくなり、正しいプレーンで振れなくなります」そう語る小暮プロ。そうでなくとも、このようなアドレスは見た目にもカッコ良くないから、ぜひ直したい。
「ゴルフのスウィングは、上体を前傾させてクラブを振るので、重心がつま先側にかかっているほうが速く振れます。そのため、これ以上重心を前にすると倒れてしまう、ギリギリのつま先重心で構えるといいです。両足のひざ頭が、つま先の真上に位置するように構えるのが、『いい構え方』ですよ」(小暮、以下同)
倒れるギリギリのポジションを覚えて“つま先体重”を身につけよう!
では、どうすればつま先に体重のかかったいいアドレスができるのか。そのやり方も教えてもらった。「体を真っすぐ伸ばしたまま前方に体重を掛けていきます。ひざを曲げずに、ゆっくり前に倒れ、ギリギリまで足を出すのを我慢する。これを2回繰り返してから構えましょう」(小暮)
おへそをボールに向けて構えよう
アドレスしたら、おへその向きをチェックすること。おへそがボールを向いているのが正しい構え。おへそが上(正面)を向いているのは、腰が落ちた“腰かけアドレス”の可能性が高い。
この記事は発売中の週刊ゴルフダイジェスト4/18号より「ついついラクして・・・・・『腰かけアドレス』になってませんか?」の一部を改変抜粋。上級者ほど大事にし、スウィングの原点であるアドレスを今一度考えてみよう。