ミスショットしたボールが同伴者のボールにクリーンヒット! おかげで自分のボールは止まったけれど、相手のボールは弾みでバンカーに。あわてて元に戻そうと拾おうとしたのだけれど……。
バンカー越えの第3打。やや距離が足らなかったものの、バンカー手前にピタリと止まってくれたおかげで「ああ、よかった~、ギリギリセーフ!」 でも、喜んだのも束の間……。
続く同伴者のグリーン奥からの第3打が、まさかのトップ! 「このままじゃバンカーに入っちゃう。やめて~!!」
あわやバンカーか、と思われたそのとき。ボール同士がぶつかって、自分のボールは止まったけれど、その弾みで相手のボールがバンカーに入っちゃった!
「バンカーに入った私のボール、元に戻すわね!」
「ちょ、ちょっと! 当てたのは私だからすっごく言いにくいんだけど、ゴルフの基本は『あるがまま』。ほかのボールによって自分のボールが動かされた場合でも、止まった場所から打たなければいけないのよ。本当に申し訳ないのだけれど、それがルールだから……」
「たしかに当てたほうのボールは『あるがまま』でプレーしなければならないから、あなたは止まった位置からプレーすれば問題ないわ。でも、当てられたほうは、もとの位置に戻すのが正しい処置の方法よ」
さて2人のジャッジ、正しいのはどっち?
ボール同士がぶつかった
※週刊ゴルフダイジェスト5月30日号「ゴルルとルール。」より(監修・小山混)