打ったボールが、バンカーの脇にあったレーキに引っかかり、かろうじて止まっている状態に……。救済は受けられるものの、ここでレーキを動かしたらボールはバンカーに入ってしまいそう。だったら、先にボールを拾ってしまってもいいわよね?

ザクッ! 「お願い、届いてーー!」
バンカー越えの3打目。打った瞬間、「ちょっと距離が足りないかな~」と思ったけれど、なんとかバンカーに入るのは免れることができたみたい! でも、ボールの近くに行ってみたら……。

「かろうじてセーフだけど、このままじゃ打てないわよね……」
ちょうどバンカー脇に置いてあったレーキに引っかかってボールは止まった様子。「よかった、セーフ!」とホッとしたものの、ここでレーキを動かしたらボールが転がってしまいそうだから……。

「先にボールを拾うわね!」「ええっ!? ちょっと待ってよ」
「レーキは動かせる障害物だから、救済が受けられるわよね。でもこのままレーキを動かしたらボールが転がり落ちてしまうから、先にボールを拾い上げておいて、レーキを動かした後で元の位置に戻せばいいんじゃないかしら?」
「うーん、たしかに救済は受けられるけど、ボールを先に拾い上げるとインプレーのボールを動かしたことになって1打罰よ。先にレーキを動かして、もしボールが動いた場合は、元の位置に置き直すという手順が正しいはずよ」
さて、2人のジャッジのうち正しいのはどっち?
先に動かすのはボール? レーキ?
週刊ゴルフダイジェスト7月11日号「ゴルルとルール。」より(写真/姉崎正 監修/小山混)