払い打ちの極意は「上→下→回転」
“FWは払い打ち”とよく言われていますが、なかなか上手く打てません。
「払い打ちというと、多くの人がヘッドを低く長く動かそうとします。すると、下からのあおり打ちになってしまう。低く長く動くのはあくまで結果であり、体の動きとしては、上から下への動きが必要なんです」(青木、以下同)
上から下では打ち込む動きにはならないですか?
「切り返しで、ボールに向かって打ち下ろすのではなく、腕を下ろす。その後に体を回転させます。そうすれば、決して打ち込む動きにはなりません」
腕を先に下ろすということですか?
「そうです。腕を真下に下ろすと、クラブは寝ないで立ってきます。すると、クラブが少し上から入ってきてレベルブローからややアッパー軌道でボールをとらえることができる。つまり、きれいな払い打ちになるんですよ。クラブを高い位置に“上”げ、そこから“下”ろし、体を“回転”させる。払い打ちはこの動きできっとうまくなりますよ」
![画像: 「ほうきで掃くと“払い打ち”のイメージ湧いてきますよ」](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2017/08/16/91b60d80c2607d6f7778b697fafb9c5a34089701.jpg)
「ほうきで掃くと“払い打ち”のイメージ湧いてきますよ」
【LESSON】右肩と左ももの動きをチェックしよう!
青木プロによれば、右肩と左ももの動きに払い打ちのヒントが隠されているらしい。
右肩が前に出るとアウトサイドからヘッドが下りるので、払い打つことができない。胸の開きを抑えて右肩の位置を変えずにクラブを胸の前に下ろすことで、ヘッドは低い位置からボールにコンタクトできる。
![画像: 右肩を出さずに、腕を下ろすのがポイントその1](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2017/08/16/5792215ec910a0d7bfff6aa8ea223a5d7d66a915.jpg)
右肩を出さずに、腕を下ろすのがポイントその1
体の左サイドが早く回転してしまうと、体や胸は開きやすくなる。左足の太ももでしっかりと体重を受け止めて、いわゆる「壁」を作る。体の突っ込みや開きが抑えられて、払い打つ体勢が整う。
![画像: 左のももで体重を受け止めよう。そうすれば、体の開きが抑えられるはずだ](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782728/rc/2017/08/16/d2d30b4d0dfd252d0073a4825a7bb14bfe1afec3.jpg)
左のももで体重を受け止めよう。そうすれば、体の開きが抑えられるはずだ
使い方さえ理解できれば、FWは本来やさしい“お助けクラブ”。ぜひ、打ち方をモノにしよう。この記事は、発売中の週刊ゴルフダイジェスト2017年8/22・29号の「フェアウェイウッド『払い打つ』ってこういうことかッ!」の一部。プロテストに合格したばかりの黄金世代・小祝さくらプロや、美人プロとして名高い川﨑志穂プロらが、打ち方を教えてくれている。本誌を読んでFWを得意にしよう!
写真/岡沢裕行