月刊ゴルフダイジェストで連載中の「マイクラブ・マイギアを語ろう!」。2017年12月号で紹介されているのは、2017年シーズン賞金王レースを争うなどツアーを盛り上げているチャン・キムの14本。飛距離モンスターのセッティングを見てみよう。
小さめヘッドでも安定感は抜群
異例だが、ピンは今年の全米オープンで、新しい「G400」をツアーにリリースした。しかし、キムはひと目で気に入り、すぐに使い始めたという。
「僕は、小さめのヘッドのドライバーが好きなんだけど、『G400』は、ヘッドが小さくなったのに曲がらないし、スピンが少なくて強い球が出る。『完璧だ』って思ったよ。それに、前のモデルより、明らかに打音がよくなった。以前は、芯を外すと極端に鈍い音がしたんだけど、『G400』は、打音による音の変化が少なくてフィーリングがいいし、フィードバックをより感じるから、プレーのリズムが作りやすいね」(チャン・キム)
計測では平均で5ヤード伸びた。いやはや、どこまで飛ばすのか。
ヘッドが重くなってさらに球が強くなった
クラウン部がより軽量化され、その分、低重心となり、ヘッド慣性モーメントも前モデルよりアップしている。データでは、ヘッドスピードは約55m/s、ボール初速は75m/sを超え、キャリーは何と、320ヤード!
前モデルより、ロフトを0.5度立てたが、むしろボールは高くなり、スピンが少なくなった分、飛距離が伸びている。
芯を外したときの、フィーリング(打音)の劣化が少なくなり、ショットストレスが軽減。
基本的には、しなり量が少なく、全体的にしなる特性の、しっかりシャフトをチョイス。
「G400は球が強くて前にいく」と話すキム。ドライバーで340ヤードを誇る飛距離がまだ伸びるのかもしれない。
現在発売中の月刊ゴルフダイジェスト12月号では、ドライバーだけではなく、チャン・キムの14本すべてが詳細に紹介されている。圧倒的飛距離のセッティングをぜひ、チェックしてみよう!
写真/有原裕晶