たとえば今日(2018年1月22日)のように確実に雪が積もりそうなとき、どうするか。とりあえずできることはグリーンにシートをかけ、雪かきの道具を準備したら、あとは速やかに帰宅するくらい。ゴルフ場では積もってからが本番。それに備えて、早めに店じまいです。
そして、翌日。コースは一面の雪。このとき、ゴルフ場のスタッフが行うのは雪を「踏む」ことです。みなさんも心当たりがあるかと思いますが、雪は踏んで壊したほうが早く解けますから。フェアウェイに雪があってはコースが再開できません。なので、まずはひたすら踏むんです。
ちなみに、駐車場は人の足ではなく、クルマで踏みます。つまり、チェーンを装着したタイヤや、スタッドレスタイヤを履いたクルマで縦横無尽に走り回ることで、雪を解かすわけです。ここだけの話ですが、これは結構ストレス解消になります(笑)。もちろん、安全には最大限の注意を払います。
コースやクラブハウス周りの雪かきや、“雪踏み”がひと段落したら、次は実際のプレーに向けて、安全面の配慮です。具体的には、ティグラウンドに上がる階段などは滑りやすくて危険なので入念に雪を落とし、凍結を防ぎます。
問題は意外なところにあります。それはバンカー。バンカーは低い位置にある上で、コース内の他の場所に比べて水はけが良くなく、雪が溜まってしまいがちなんです。踏んで雪を壊しても、水分が砂と混じって凍るだけ。雪の後は、なるべくバンカーを避けるマネジメントがオススメですね。
そして、もっと厄介なのが北斜面。北向きの斜面は日照が悪く、最後の最後まで雪が解けずに残ってしまうんです。除雪作業もフェアウェイ中心で、どうしても斜面までは手が回らないことが多く、ゴルファーのみなさんに、どうかそっちに打ってくれるなと祈ることしかできません。
以上は、私がコースに所属していた15年ほど前までの話。今は除雪のための機材やノウハウがもっと進化している可能性は大いにあります。ただし、どこのゴルフ場でも積雪があったら再開に向けてスタッフ総出で努力するのは同じはず。雪の後、コースに行く予定のある方は、ゴルフ場のスタッフに「ご苦労様」と一言声をかけてあげると、きっと報われると思います。
写真/南しずか