ウェッジでのアプローチは「バウンスを使うのがコツ」とプロや上級者は言う。しかし、アベレージゴルファーにはその感覚がイマイチよく分からない。そのよく分からない感覚を、マジック1本でわかるようにする、魔法のチューンアップ法があった!
「バウンスを使う感覚がわかるいい方法があります。スコアラインの3本目にマジックで線を引くんです」
そう語るのは小柄ながら300ヤード以上をぶっ飛ばす武市悦宏プロ。なんで武市プロがこの方法を思いついたのかというと、昔、飛ばなかった苦労時代にその理由があるという。
「52度のウェッジで100ヤード飛ばなくて、50度のウェッジを使っていたんですね。でも、恥ずかしいので数字を削って消したり、ヘッドを軽くしようとしてバックフェースに穴を開けたりしていたんです。そしたら、やりすぎてフェースまで穴が貫通しちゃって(笑)、その名を見て、待てよと思ったんです。同じように穴をボコボコ開けていたら、フェース面から見たバウンスの位置がわかったんです」(武市)
そうして発見したのが、スコアラインでいう“下から3本目”がバウンスの位置になるということ。この3本目にマジックで線を引くことで、アドレス時にバウンスの位置を明確に意識できる。
「この3本目の線でボールを拾うイメージで打つと、バウンスがうまく使えて、ザックリ、トップをしなくなります」と武市プロ。
ちょっとした工夫だが、試してみるとたしかにソールからクラブが接地する感覚がわかる。アプローチが苦手な人は、試しに使わなくなったウェッジなどでやってみると、ヒントが得られるかも。
(週刊ゴルフダイジェスト2016年1/26号より)