いよいよ開幕した2018年の全米オープン、もちろん優勝を期待するのは我らが松山英樹だが、開幕前日の練習日にドライバーが破損するハプニングに遭ってしまう。初日を5オーバーの46位タイで終えた松山は優勝争いに食い込めるか。月刊ゴルフダイジェスト誌のツアー担当・ケンジロウが現地レポート。

初日を5オーバー46位タイでフィニッシュした松山英樹

こんにちはケンジロウです。サウサンプトンのシネコックヒルズGCからお届けしております。いよいよ全米オープンが開幕。我らが注目の松山英樹は5オーバーでホールアウト、初日を終えて46位タイです。

さて、ご存知の方もいるかもしれませんが、昨日水曜日の練習ラウンド後の練習場で、松山英樹がドライバーを打っていたところ何球か打った後にヘッドが割れてしまいました。

開幕直前のハプニング。松山英樹は最近の試合でテーラーメイドの「M3 440」を使っていましたが、今週は練習ラウンドではずっとキャロウェイのグレートビッグバーサを打っていました。割れたのはそのヘッド。

周りにいたスタッフが奔走し、替えのドライバーを用意してはテストをするという作業を繰り返していました。「M3 460」を打ったり、グレートビッグバーサのスペアを打ったり、はたまたピンの「Gシリーズ」を打ったり。試行錯誤しながら本番に投入するヘッドを探している様子でした。

画像: 練習場で「M3」を試している松山英樹。直前まで試行錯誤が続いた

練習場で「M3」を試している松山英樹。直前まで試行錯誤が続いた

ただ、降りしきる雨の中、ドライバーをテストする様子にあまり悲壮感はなく、ときおり笑いも出ていましたね。ドライバーはやはり金属疲労をおこしていつかは割れますからね。ヘッドスピードが速い選手はなおさらです。

そして初日スタート前の練習場で最後まで悩み、最終的に大学の先輩である宮里優作も使っているピンの「G400 LSテック」をバッグに入れました。長らく使っていたビッグバーサに戻して練習ラウンドでは安定したティショットを繰り返していただけにエースドライバーを失ったのは痛手でした。

ただ、初めてそのドライバーを使った12番ホールのティショット、気持ちよく振り切った球はフェアウェイの左サイドをとらえました。その後のアイアンショットも完璧で、そのホールはバーディゲット。

また後半の3番ホールでも今日イチに近いいい当たりを出していましたからね、実戦投入初めてのドライバーにしてはかなりいい感触だったと思います。

画像: 様々なメーカーのドライバーをテストしたが、最終的には東北福祉大学の先輩である宮里優作も使用している「G400 LSテック」をキャディバッグに入れた

様々なメーカーのドライバーをテストしたが、最終的には東北福祉大学の先輩である宮里優作も使用している「G400 LSテック」をキャディバッグに入れた

ホールアウト後の松山英樹のコメントです。「ドライバー、良かったですね。12番でフェアウェイにいったんでああもう大丈夫だなと思いました。いいものを見つけられて良かったです」と本人も急きょ登板のドライバーに高評価の様子。

今日はショットの調子も上々で、「ここまでスコアが崩れる内容じゃなかったなと思っています。思ったよりもショットは悪くなかったです」とコメント。

ケガで不安を抱えながら戦っていたマスターズに比べ今はケガの心配もなさそうで、気持ちよく振り切っているように見えます。トップも1アンダーと伸び悩んでいるので、5オーバーはまだまだ射程圏内。明日からの巻き返しに期待したいですね。

それにしても、割れたタイミングが練習日で良かったかもしれません。ラウンド中に割れてしまったら、残りのホールは予備のドライバーでプレーしなければいけないですからね……。

写真/岡沢裕行

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