2018年秋に発売が予定されるタイトリストの新ドライバー「TS2」と「TS3」。この最新ドライバーをカルフォルニア州にあるタイトリストのテストフィールドで試打したプロゴルファー中村修が、そのインプレッションをレポート!

TS=タイトリスト・スピード

910、913、915、917と、2年に1度新製品が投入されていたタイトリストのドライバー。きっと今度は「919」だろう……と思いきや、新シリーズは「TS2」と「TS3」というまったく違う名称で登場。

実際、今回のニューモデルは「900シリーズ」の後継機種ではなく、まったく新しいモデルとして誕生したという。TSとはタイトリスト・スピードの意味で、ヘッドスピードを上げる、ボールスピード(初速)を上げるという意味があるようだ。

画像: タイトリストの本社があるカルフォルニア州カールスバットで「TS2」と「TS3」の実力をプロゴルファー中村修がテストした

タイトリストの本社があるカルフォルニア州カールスバットで「TS2」と「TS3」の実力をプロゴルファー中村修がテストした

まず「TS2」と「TS3」の違いをソールから見てみよう。ネックにロフト・ライ調整機能が装備されている点は共通しているが、「TS2」ソール後方にウェートがひとつ。「TS3」には「917」で装備された、重心位置を変えられる「シュアフィットCG」と呼ばれる重心調整機能が装備されていることが見てとれる。

画像: 写真左が「TS3」。右が「TS2」

写真左が「TS3」。右が「TS2」

トウ側から見てみると右の「TS2」の方がお尻が低く、重心が深くなっているようだ。フェースの高さはほとんど同じと言っていいだろう。

画像: 「TS2」(写真右)は「TS3」(写真左)に比べお尻が低く重心が深そうな見た目

「TS2」(写真右)は「TS3」(写真左)に比べお尻が低く重心が深そうな見た目

TS3は917D3に見た目的には似ている。しかし、TS2は今までのタイトリストのドライバーのイメージとはちょっと異なっている。具体的には、トウが逃げておらず、バルジ(トウヒール方向の丸み)が少なく見えて、一見してつかまりそうに見える。このあたり、新シリーズになって変化した点かもしれない。

実際に打ってみた第一印象は、「TS2」も「TS3」もとにかく打感が柔らかい。フェースやクラウンの素材の薄さを感じ、インパクトでしっかりたわんだものが、ボールを押し返してくれるように感じられた。そして従来のモデルよりも明らかに初速が速い。弾道も高く、伸びがあって落ちてこない。

現代は過去に例がないほど飛ばなければ選ばれない時代。このクラブも、前作より飛距離性能が上がっているのは間違いないようだ。

従来のタイトリストのモデルに対し、かっこいいんだけど、難しい、パワーがないと飛ばせないというイメージを持っていた人も多いはず。しかし今回のモデル(とくに『TS2』)は重くハードなイメージは大分薄れて、幅広いゴルフファーが飛ばせるモデルになっている。

構えた顔つきは好みの分かれるところ。左の「TS3」はトウ側が少し逃げていて従来のタイトリストの顔つきを踏襲してるが、右の「TS2」はトウ側まですっきりとストレートなフェースライン。フォルムも全体に丸みを帯びて、従来は少なかったやさしくつかまえるイメージが湧く。

画像: 従来のタイトリストの顔つきといえる「TS3」(写真左)、フェースのラインがストレートでバルジも少ない「TS2」(写真右)

従来のタイトリストの顔つきといえる「TS3」(写真左)、フェースのラインがストレートでバルジも少ない「TS2」(写真右)

「TS2」はヘッド自体の直進性が高くオートマチックな印象。ボールをつかまえてくれてやさしく球をとらえてくれる。ヘッドスピードでいえば40m/sくらいから使えそうだ。タイトリストを憧れつつ敬遠していたという層は一定数いるはずで、そういう人が使うと面白い結果になるかもしれない。

「TS3」は構えた顔つきが叩けそうに見えて、実際に叩いても左が怖くない。操作性も高くドローやフェードの打ち分けもでき、ヘッドスピードが速い人でも安心して叩ける顔つき通りの性能と言える。

2年に1度のモデルチェンジを心待ちにしているタイトリストユーザーも多いはず。「TS2」「TS3」はそういったファンの期待に応えるクラブであるのは間違いないが、それ以上にタイトリストユーザー以外のゴルファーにも手に取ってもらいたいクラブとなっていた。

食わず嫌いせず、ぜひ試打してみることをお勧めしたい。

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