昔からよく「竹ぼうきを振って練習するのが良い」なんて聞いたことはないだろうか? とはいえ竹ぼうきって持ち運ぶのも大変だし、竹の先が折れて散らばったりそもそもどこで買えばいいのかわからなかったりする。そんな竹ぼうきと同じような効果が得られるというのがなんとこの時期大活躍の「虫取り網」だった。一体どういうことなの? USLPGAティーチング会員の小澤美奈瀬がこのお盆中にみなさんの飛距離をアップさせるドリルを毎日ひとつずつ紹介する。
ドライバーを振るときの「飛ばしの体幹」が身につく!
この虫取り網ドリルは、ドライバーを振るときの体幹の使い方を身に付けてもらうドリルです。
やり方ですが、ドライバーと同じように構えたらとにかく速いスピードで振るようにしてください。こういった長いモノを振るときって、体を揺さぶってブ~ンとゆっくりしたテンポで振りたくなるんですが、それだとドライバーを振ったときに「体が流れて右プッシュ!」っていうスウィングになってしまいます。目指すのは、ダウンからフォローにかけて、ビューン!と素速く長く空気を切る音です。
長いモノを速く振るには軸をしっかりさせないと振れないので、そのときに、体幹の重要性が分かると思います。体幹をしっかりさせ、足、腰、胸、腕という順序で使っていく体の動きの部分も意識しながら振っていきましょう。
あと、長いモノはスウィングスピードが遅いと先っぽが垂れてダフることが多いんです。そういう時は、胸とか腕とかを使うタイミングや速さを、意識してアップしてもらうとイイと思います。
もうひとつ注意点は、虫取り網が長いので、垂れてトップが低くなりテークバックがフラットになりがちですが、これだとドライバーを振った時に横振りのスウィングになるので、トップはしっかり高めにしてくださいね。
虫取り網は長さによる空気抵抗もあるので、この素振りを何回もやっていると、腹筋にかなり来ますから、ビールの飲みすぎで緩めになったお腹を引き締める効果もあると思います。夏休みの毎日ドリルで飛距離アップさせちゃいましょう♪ ぜひやってみてください♡
撮影/三木崇徳 協力/ヒルズゴルフアカデミー