「腕と体の動きを同調させる」とはよく聞くが、それってどういう感覚なのだろうか。トレーニング用のゴムを使って腕を胸の前にキープし、腕と体を同調させるコツを昨年の賞金女王獲得をサポートした小楠和寿トレーナーに教えてもらった。

自分では肩や胸をしっかり回して打っているつもりでも、腕の動きばかりが大きくなって手打ちになっていませんか。スウィングが安定しない、飛距離や方向性が定まらない人はトレーニングチューブを使って、肩や胸を回す感覚をつかんでみよう。

「100円ショップなどで購入できるゴム製のトレーニングチューブを使うと、腕と体が同調する感覚をつかむことができます。手打ちの防止や体幹を使ってスウィングするコツにもなりますのでやってみてください」(小楠トレーナー、以下同)

画像: 画像A 骨盤を起こして椅子に座り、トレーニング用のゴムチューブを両手で持ち、担ぐように背中に回す。親指を立て、肩幅に広げた手の間隔を変えずに腕を伸ばしたまま左右に上体を回す

画像A 骨盤を起こして椅子に座り、トレーニング用のゴムチューブを両手で持ち、担ぐように背中に回す。親指を立て、肩幅に広げた手の間隔を変えずに腕を伸ばしたまま左右に上体を回す

まず骨盤を起こして椅子に座り、両手でチューブの端を握り、担ぐように背中に回します。肩幅に広げた腕を伸ばしてゴムのテンションを感じながら、顔の向きは正面を向け、胸をしっかりと左右に回してみよう。(画像A)

このときに下半身がゆるんで腰まで一緒に回ってしまったり、上体が傾いてしまうのはNGだ。肩幅に広げた手の間隔を変えないように意識し、呼吸を止めずに無理のない範囲で左右に10往復頑張ってみよう。(画像B)

画像: 画像B 下半身がゆるんで同時に回ってしまったり、両手の幅が広がってしまうのはNGだ

画像B 下半身がゆるんで同時に回ってしまったり、両手の幅が広がってしまうのはNGだ

次にアドレスの姿勢を取り、同じく手の間隔を変えないようテークバックからフォローへと動かしてみよう。下半身をゆるめずに前掲角をキープすることがキツく感じる場合は、柔軟性が落ちて体が硬くなっている証拠だ。(画像C)

画像: 画像C アドレスの姿勢から前掲角と両手の幅をキープしながら、テークバックからフォローにかけて動かしてみよう

画像C アドレスの姿勢から前掲角と両手の幅をキープしながら、テークバックからフォローにかけて動かしてみよう

大きく胸を動かさなければ腕も左右に動かないことにも気づくし、テークバックとフォローでしっかり体幹を使う感覚がつかめるはず。柔軟性や筋力が低下している人は、足首から腰や股関節周り、胸椎や肩甲骨周りと広範囲にキツさを感じるはずだから、ストレッチ効果も抜群だ。

画像: 画像D 柔軟性が落ちている人には腰回りや肩甲骨周りなど広範囲にキツさを感じるはずなのでストレッチ効果も抜群!

画像D 柔軟性が落ちている人には腰回りや肩甲骨周りなど広範囲にキツさを感じるはずなのでストレッチ効果も抜群!

トレーニング用のチューブを使った、腕と体を同調させるトレーニング、早速やってみよう!

取材協力/J’s Sport Body

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