米ツアーのホットな情報をお届けするコーナー。PGA TOURアジア担当ディレクターのコーリーさんがチョイスした記事や選手のウラ話を紹介していきます。今回は2022年シーズンの総括。

PGAツアーの21-22年シーズンは、ベテラン勢と新星が絶妙のハーモニーを奏でた1年になりました。開幕前に注目されたのは、ローリー・マキロイ、松山英樹、ジョーダン・スピース、ジャスティン・トーマス、パトリック・カントレー、ジョン・ラームといった面々。彼らは期待通りの活躍でマキロイは3度目の年間王者に輝きました。そして松山は日本人に縁のあるソニーオープンとZOZOチャンピオンシップで優勝を飾り、そのほかの注目選手もそれぞれの役割を果たしツアーを盛り上げました。しかし、それだけではありません。21年秋の開幕戦を制したのはマックス・ホーマ。2戦目にサム・バーンズがウィナーとなり、3戦目の勝者はイム・ソンジェ。序盤で活躍した彼らはそれぞれシーズン2勝、3勝、1勝を挙げ、ツアーの主役に躍り出ました。イムは1勝ですがツアー選手権で2位タイに入り、アジア勢過去最高のフェデックスカップランク2位(タイ)に食い込みました。

なんといっても、進撃のシェフラー

そして、なんといってもスコッティ・シェフラーの快進撃は衝撃的でした。無冠の最強戦士が2月のWMフェニックスオープンで初勝利を挙げると、4月のマスターズまでの2カ月で瞬く間に4勝を挙げ世界ランク1位に上り詰めました。じつははシェフラー、昨季ブレークしたバーンズとは同じ年のライバル。その2人の直接対決が実現したのが5月のチャールズ・シュワブチャレンジでした。「親友だからこそ彼だけには負けたくない」と闘志むき出しでプレーしたバーンズが、プレーオフでシェフラーを下したシーンはツアーのストーリーラインを彩るできごとでした。

画像: 2021-2022シーズン、松山英樹は日本人に縁深いZOZOチャンピオンシップとソニーオープンinハワイ(写真)に優勝

2021-2022シーズン、松山英樹は日本人に縁深いZOZOチャンピオンシップとソニーオープンinハワイ(写真)に優勝

PGAツアーコミッショナーのジェイ・モナハンは、「ツアーの競争力はかつてないほどです。より多くの才能を発掘し、彼らの実力を開花させるのが我がツアー。我々の使命を踏襲するべく、これからもゲームの素晴らしさを伝え続けます」と胸を張ります。コース料理のメインがシェフラーでありマキロイなら、デザートは彗星のごとく登場したヤングヒーローたち。彼らの物語は、次回存分にお話ししましょう。

週刊ゴルフダイジェスト11月29日号より(写真/Blue Sky Photos・アレンジ/川野美佳)

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