テークバックからトップにかけて、体幹をしっかりねじることが飛ばすためには必要だが、トップでゆるんでいるゴルファーが多いと小楠トレーナー。
「ダウンスウィングのエネルギーは、引き伸ばされた体幹部の筋肉が戻ろうとする“伸張反射“の動きを使っています。そのためには骨盤を起こし、骨盤を回し過ぎない地面を踏ん張れる姿勢を作ることが重要です」(小楠トレーナー、以下同)
画像Aのようにトップで下半身がゆるんでしまったり、左にそっくり返ってしまうと、十分に体幹部の筋肉を引き伸ばすことができなくなってしまう。それでも飛ばそうとすると、切り返しで力が入りダフリやトップのミスの原因になる。

画像A 下半身がゆるんでしまうと力を蓄えられないバックスウィング(左)、左にそっくり返っても力は蓄えられない(右)になる
そこで、椅子に片方のお尻を落として浅く座る。骨盤を起こして腕を胸の前でクロスさせたら、ひざをあまり動かさないように上半身をねじってみよう。
ひざを内側に動かさないように意識すると、しっかりと体幹がねじられる感覚をつかめるはずだ。

画像B 片方のお尻を落として椅子に浅く座り、骨盤を起こして腕を胸の前で組んだら、上半身を左右にねじってみよう
ひざを動かし骨盤も一緒に回してしまうと体幹のねじりは弱くなり力を蓄えられない。そっくり返るように上半身をねじっても体幹がねじられず力を蓄えられないのでNGだ。

画像C ひざを動かしたり体がそっくり返ると体幹部がねじられずにエネルギーを蓄えられないからNGだ
ひざを左右に動かさずに体幹のねじりを感じられるようになったら、骨盤を起こし背筋を伸ばしたまま前傾し、同じように上半身をねじってみよう。
実際にやってみると、テークバックからトップにかけてダウンスウィングのエネルギーとなる、体幹を使う感覚がつかめるはずだ。

画像D 片方のお尻で椅子に座り、胸の前で腕をクロスさせたら、背筋を伸ばして前傾する。ひざの動きに注意しながら上半身を左右に回して体幹のねじりを感じよう
無理のない範囲で呼吸を止めずに、ゆっくりと始めてみよう。
取材協力/J’sスポーツボディ