ネガティブなニュースが先行しがちなLIVゴルフだが、会場に行ってみると、意外とアットホームな雰囲気だという人は多い。その一端を垣間見るシーンがLIVタルサ大会の会場にあった。
画像: 通算9アンダーで、3度目の全米プロ優勝を果たしたブルックス・ケプカ(Photo/Blue Sky Photos)

通算9アンダーで、3度目の全米プロ優勝を果たしたブルックス・ケプカ(Photo/Blue Sky Photos)

「ハッピーマザーズデイ」とケプカが花束をプレゼント

D・ジョンソンがC・スミス、B・グレースとのプレーオフを制して優勝したタルサ大会。母の日と重なった最終日、5位タイに入ったB・ケプカが女性スタッフに花束とギフトバッグをプレゼントした。

女性スタッフは全員働くお母さん。控え室を訪れたケプカは、花瓶に挿した色鮮やかな花束を一人一人に手渡してハグ。「ハッピーマザーズデイ」と声をかけながらプレゼントが入った紙袋も配り、「足りない分はあとで持ってくるから」と気遣いを見せた。

この粋な計らいにその場にいた全員が笑顔に。「いつも我々をサポートしてくれてありがとう。気持ちよくプレーできるのは皆さんのおかげです」とケプカも笑顔でスピーチした。

歯に衣着せぬ物言いで誤解もいとわない発言をする彼は、ときに暴言とも思われる辛らつなことを口にする。PGAツアー時代、メジャー以外の大会には興味を示さず、「ここにいるのはただ罰金を払わないためだけだ」などと豪語。「言いたいことを言い、自己主張するのが自分のスタイル」と語っていた。

全米プロ優勝で、メジャー通算5勝目

しかし母の日に女性スタッフを気遣う姿は"暴言男"のイメージとはほど遠い。パフォーマンスと決めつけるのは簡単だが、やろうと思ってもこれを実行するのは難しい。それができるのは素晴らしいことだ。

折しも妻ジェンナさんが第一子の妊娠を発表したばかり。もうすぐ父になることがケプカをマイルドな男に変身させたのだろうか。

メジャー初戦のマスターズでは優勝したJ・ラームに次ぐ2位タイに入り、54 ホールで決着するため"エキシビション"と揶揄されることもあるLIVに移籍しても試合勘が衰えていないことを証明。そして、全米プロでLIV勢初となるメジャーV。2018年、19年に次ぐ全米プロ3勝目を飾り、メジャー通算5勝目をケプカは手に入れた。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年6月6日号「バック9」より

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