ミズノOPでトップ4を日本勢が独占したのは初めて!
プレーオフに進出した中島啓太と平田憲聖は同学年の22歳。アマチュアでプロの試合の優勝経験がある中島を、学生時代「凄いと思うと同時に悔しさもあった」という平田がサドンデス3ホール目でバーディを奪い劇的初優勝。大会ホストの重責を全うした。
3位タイの金谷拓実と安森一貴はともに25歳。中島より先にアマチュア優勝を経験し、すでに国内3勝を挙げ、今年2月アジアンツアーでも勝っている金谷は以前から海外志向が強く、
「スポット参戦した試合で優勝して(予選会なしで)PGAツアーに参戦したい」
と発言したことも。地元広島の隣、岡山で行われたミズノOPは初めて試合観戦した思い入れのある大会だっただけに、優勝を逃したことは悔しかったが、全英の切符はしっかり手に入れた。
一方、安森は最終日を単独トップでスタートしたが、スコアを伸ばせず金谷同様プレーオフに1打足りず惜敗。
98年から全英OP予選を兼ねている同大会は、05年に出場資格が上位4人に拡大された。驚くことにトップ4を日本勢が独占したのは初めて。これまでは国内ツアーでプレーする外国人選手にその枠を取られることが多く、昨年は全員が外国人選手だった。
日本からはもう1枠、開幕戦の東建ホームメイトカップからツアー選手権までの賞金ランク1位に全英OPの出場権が付与され、42歳の岩田寛が手にした。
昨年の日本オープン優勝で蟬川泰果はすでに出場の資格を持ち、さらに昨年の賞金ランキング上位2名の比嘉一貴、星野陸也も有資格。
アメリカではメモリアルトーナメントが全英OP予選を兼ねており、出場枠は3。続いて韓国ツアーのコロン韓国オープンで2枠、欧州のブリティッシュマスターズ3枠、さらに英国で7月4日に行われる最終予選から16名が、第151回ジ・オープンに出場する。
日本のエース・松山英樹と若手を中心にベテランも加わった日本勢のメジャーでの戦いが楽しみだ。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年6月20日号「バック9」より※一部加筆修正しています。