国内女子ツアー「宮里藍サントリーレディスオープン」最終日、後続に5打差の単独首位でスタートした岩井千怜がリードを守り切り、23アンダーで今季2勝目を飾った。72ホールのツアー記録24アンダー(テレサ・ルー、2017年大王製紙エリエールレディス)には1打及ばなかったものの、大会レコードを一気に6打更新。初日から首位を走り続ける完全優勝は自身初となった。
画像: 23アンダーで大会レコードを6打更新し、完全優勝の今季2勝目を挙げた岩井千怜(撮影/姉崎正)

23アンダーで大会レコードを6打更新し、完全優勝の今季2勝目を挙げた岩井千怜(撮影/姉崎正)

4日間で1イーグル、23バーディ、2ボギーの23アンダー

千怜は3日目の上がり3ホールで2ボギー。一時は安全圏とも思える7打差をつけていたが、リードは5打に縮まった。そんな嫌な流れを振り払うように、最終日は1番パー5で3打目を1メートルにつけてバーディ発進。

「今日も頑張るぞと気合を入れ直してのスタートだったので、ヨッシャと思った」

これで再びリードは広がった。

しかし、同じ最終組で回る元世界ランク1位の申ジエが簡単には勝たせてくれない。10番でこの日初めてのボギーを叩くと、申は11番をバーディとして1打差に迫った。

今大会中、最も苦しい場面だったが

「焦らずに自分のゴルフをやるだけと言い聞かせてやりました」

と千怜は直後の12番パー5で3メートルのチャンスを作ってバーディ。さらに14、16番とバーディを重ね、最終的にはスタート時点と同じ5打差での完全Vとなった。

4日間で1イーグル、24バーディ、3ボギーの23アンダー。

ツアー記録に1打届かなかったことについては

「全力を尽くしての結果なので、満足というか、これ以上は望まないし、よく頑張ったと思います」

記録よりも、18番のフェアウェイで申からおめでとうと、背中をポンポンと叩かれたこと、大会アンバサダーの宮里藍からチャンピオンブレザーを着せてもらったこと、2人の元世界ナンバー1からの祝福と激励が大きく心に刻まれた様子だった。

双子で全英出場権! 「1人で行くより、100倍嬉しいです」(千怜)

画像: 今大会の優勝で全英女子オープンの出場資格を得た岩井千怜。メルセデスランキング3位の資格で出場権を得た姉・明愛と、双子で揃って全英の参戦が決まった!(撮影/姉崎正)

今大会の優勝で全英女子オープンの出場資格を得た岩井千怜。メルセデスランキング3位の資格で出場権を得た姉・明愛と、双子で揃って全英の参戦が決まった!(撮影/姉崎正)

千怜は「全米女子オープン」(7月)に続き、今大会の上位2人の資格で8月の「AIG全英女子オープン」の出場権を獲得した。今大会15位タイの姉・明愛もメルセデスランキング上位3人の資格で「全英女子」の出場を決め、2つの海外メジャーに揃って参戦する。

「1人で行くより、100倍嬉しいので、2人でもっと頑張りたいです」(千怜)

今季の国内ツアーと同様に、メジャーの舞台でも双子揃っての活躍となれば、世界的にも注目を集めるのは間違いないだろう。

なお、今大会上位ので木村彩子が、メルセデスランキングでは穴井詩、吉田優利がそれぞれ「全英女子」の出場権を獲得した。

すでに出場権を得ていた渋野日向子、畑岡奈紗、古江彩佳、笹生優花、山下美夢有、アマチュアの馬場咲希を含め、日本人の有資格者は11人となった。

7月3日付の世界ランク50位以内などで、さらに出場選手が増える可能性もある。

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