中島啓太、蟬川泰果と同じZ世代男子の平田憲聖は、ジュニア時代からミズノユーザー。ミズノオープン優勝の翌週、BMWツアー選手権で撮影したクラブセッティング。この14本を軸に、7月の全英オープンにも出場予定だ。
画像: ひらた・けんせい。2000年11月生まれ。大阪府出身。2021年、大阪学院大学3年時に日本学生優勝。同年のファイナルQTで2位に入り、1年目からレギュラーツアー参戦。今年のミズノオープンで初優勝

ひらた・けんせい。2000年11月生まれ。大阪府出身。2021年、大阪学院大学3年時に日本学生優勝。同年のファイナルQTで2位に入り、1年目からレギュラーツアー参戦。今年のミズノオープンで初優勝

フェースを黒く塗り、ロフトを立ててスクェア顔に整えたST-X230ドライバー

学生プロとしてデビューした昨年のBMWツアー選手権 森ビルカップで7位タイに入るなどの活躍により、ルーキーでシード権を獲得。

ミズノ契約のホストプロとして出場した、全英オープンへの道~ミズノオープンで、同い年の中島啓太との3ホールに及ぶプレーオフを制し、見事初優勝。2015年の手嶋多一以来のホストプロ優勝となり、契約するミズノへの恩返しともなった。

優勝の翌週、本人へクラブについてのこだわりを聞くと……「得意なクラブはドライバーです。ST-Xのロフト10.5度のヘッドをネック調整機能で2度立たせた8.5度で使用しています」

画像: ST-X 230 × ベンタス TR ブルー(6X)。平均飛距離は280.1ヤード、フェアウェイキープ率は57%

ST-X 230 × ベンタス TR ブルー(6X)。平均飛距離は280.1ヤード、フェアウェイキープ率は57%

「(同モデルの)9.5度のヘッドも持っていて、それを1度立たせたドライバーを使うこともあるのですが、構えた時に、わずかに左を向いている感じがするんです。2度立たせた8.5度のほうが、フェースアングルが真っすぐ見えて弾道をイメージしやすいので、今はこれがエースです」

フェース面を黒く塗りつぶしている点についても聞いた。「少し変わっているかもしれませんが、理由は『白いアライメントはとくになくてもいいかな……』という自分の感性からで、塗ってみたらすごくシンプルな見え方になって、(自分にとっては)さらに構えやすくなったんです」

「いまはドライバーだけですが、ウッド類のフェース面の黒塗りは以前からやっていて、なぜだか自分のフィーリングに合う」

「フィーリングついでに言うと、ソール後部の鉛も自分で貼ったもの。重心深度を深くしてミスに強く、とかを考えたわけではなく、ここに貼ったら、振った感じが一番しっくりきたんです」。初優勝をもたらしたお気に入りのドライバーについて詳しく説明してくれた。

画像: ヘッド後部の鉛、フェース面の黒塗り、ロフトを2度立てて構えた顔と弾道の一致。すべて平田本人のフィーリング本位でカスタマイズしている

ヘッド後部の鉛、フェース面の黒塗り、ロフトを2度立てて構えた顔と弾道の一致。すべて平田本人のフィーリング本位でカスタマイズしている

ST-Xは、‟つかまりのX”と言われるが、平田は「飛ぶし、アドレスでフェースが狙ったところを向いてくれる」ところを高評価。シャフトはベンタスTRブルーの6X。

フェアウェイウッドはパラダイムとステルス

画像: 3Wはパラダイム♦♦♦ × ベンタスTRブルー(7X)。5Wはステルスプラス × ツアーAD TP(7X)

3Wはパラダイム♦♦♦ × ベンタスTRブルー(7X)。5Wはステルスプラス × ツアーAD TP(7X)

3Wと5Wは契約外クラブで、3Wはパラダイム♦♦♦、5Wはステルスプラス。感性重視の選手らしく、「構えた時の顔から弾道イメージが浮かびやすく、飛距離もしっかり出るモデルなので使っています」

アイアンは3種類のミズノ

画像: 3Iはミズノプロ フライハイ × ツアーADプロトタイプ。4Iはミズノ MP フライハイ × N.S.プロ モーダスプロトタイプ

3Iはミズノプロ フライハイ × ツアーADプロトタイプ。4Iはミズノ MP フライハイ × N.S.プロ モーダスプロトタイプ

3Iは中空ヘッドのアイアン型ユーティリティ、ミズノプロ フライハイ。4Iも別モデルのアイアン型ユーティリティ、MPフライハイを入れる。「3Iと4Iは、発売年が異なるモデルです。3Iは強い球が打てて、高い球も打てる。4Iはスピンが入って距離を合わせやすいんです」

5I~PWは、JPX 923 TOUR。「アイアンは中学3年の頃からミズノです。ミズノの打感が好きなのは当然ですが、自分好みの顔に削ってもらえる、細かな心遣いもミズノ好きの理由です」

画像: 5I~PWはミズノ JPX 923TOUR。「距離のバラつきが少なく、打感が気持ちいいんです」(平田)

5I~PWはミズノ JPX 923TOUR。「距離のバラつきが少なく、打感が気持ちいいんです」(平田)

ウェッジは52度と58度の2本で、どちらもミズノプロS18。「58度はフルショットしないので」と、しなりを感じやすく、球持ちのいいSフレックスのシャフトを挿す。パターはオデッセイ EXO ロッシーのホワイトホットインサートモデル。

画像: オデッセイ EXO ロッシーのホワイトホットインサートモデル。平均パット数は1.77

オデッセイ EXO ロッシーのホワイトホットインサートモデル。平均パット数は1.77

ミズノオープン以降も、ASO飯塚チャンレジドで5位に入るなど、このセッティングで好調を続けている平田。ロイヤルリバプールの全英オープンは、130ヤード台のパー3が新設されるなど、飛距離よりもショット精度とスピンのコントロールが重要になる、初出場での活躍に期待したい。

ミズノの孝行息子は“11本契約”
1W/ミズノ ST-X 230(8.5度)・ベンタス TR ブルー(6X)
3W/キャロウェイ パラダイム♦♦♦(15度)・ベンタス TR ブルー(7X)
5W/テーラーメイド ステルスプラス(19度)・ツアーAD TP(7X)
3I/ミズノプロ フライハイ(19度)・ツアーAD プロトタイプ
4I/ミズノ MP フライハイ(24度)・N.S.プロ モーダスプロトタイプ
5I~PW/ミズノ JPX 923TOUR・N.S.プロ モーダス³ツアー115(X)
AW/ミズノプロ S18(52度)・N.S.プロ モーダス³ツアー115(X)
SW/ミズノプロ S18(58度)・N.S.プロ モーダス³ツアー115(S)
PT/オデッセイ EXO ロッシー・ストロークラボタイプ
BALL/スリクソン Zスター ダイヤモンド
※スペックは編集部調べ(6月1日時点) ※1Wのロフトはネック調整で10.5度→8.5度に変更

※週刊ゴルフダイジェスト2023年6月20日号より(PHOTO//Hiroaki Arihara)

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