戦禍に苦しむジュニアゴルファーを救うため、R&Aが主催する「ウクライナプロジェクト・ジュニアキャンプ」。今回で2回目の開催だ。

「苦しんでいるジュニアたちに希望を与えたい」R&Aのプロジェクトスタッフ

画像: スコットランドのセントアンドリュースにあるゴルフの総本山R&A。戦禍のジュニアたちに希望を与えようと「ウクライナプロジェクト・ジュニアキャンプ」をスタート。今年で2回目

スコットランドのセントアンドリュースにあるゴルフの総本山R&A。戦禍のジュニアたちに希望を与えようと「ウクライナプロジェクト・ジュニアキャンプ」をスタート。今年で2回目

R&Aの女性スタッフ9名が先導して、ジュニアキャンププロジェクトを初開催したのがちょうど1年前。昨年はスコットランドのゴルフ場で7人のウクライナのジュニアゴルファーが、有名コーチからレッスンを受け、欧州ツアーの観戦もした。

今年は6月26日から7月1日の日程で13名がキャンプに参加。ゴルフのレベルアップだけでなく、思い出に残る体験を提供するべく、数々のプログラムが用意されている。

欧州ツアーの「ブリティッシュマスターズ」では、トッププロのプレーを間近で観戦できる。地域のジュニアゴルファーとの交流会も企画され、国を超えたゴルフコミュニティで友情を育むことになる。

ウクライナ出身で、プロジェクトチームの一員でもあるヴェロニカ・ラストヴォルツェワさんは、「この企画には、ジュニアたちに希望を与え、人生を変える力があると信じています」。プロジェクトリーダーのデビッドソンさんも、「才能ある若いゴルファーに、ポジティブな影響を与えたい」と期待を寄せる。

「いつかゴルフ部のある大学に進学したい」。キャンプ参加がきっかけとなった

昨年、キャンプに参加した17歳のソコロブさんは、「スコットランドでの5日間は、人生の試練の時期に希望を与えてくれた」と語った。ソコロブさんの将来の夢はゴルフコーチになること。15歳のイェバさんは、戦争を逃れてイギリスに移住。このキャンプがきっかけとなり、「ゴルフ部のある大学に進学したい」と目標に向かって前進している。

「ゴルフはただのゲームではない。一度ボールを打ったら二度と後戻りできない。ゴルフを愛しています」と言うのは、22歳のイワンさん。現在はポルトガルに住んでいるが、「いつかウクライナに戻って、ゴルフを通じて戦禍で負った人々の心の傷を癒すサポートをしたい」と話す。

ゴルフを学ぶだけでなく、ジュニアたちの人生に希望の明かりをともすプロジェクト。R&Aではウクライナプロジェクト奨学基金(下記のリンク)への寄付を呼びかけている。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年7月4日号より

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