女子ツアー黄金世代の実力派にして天然キャラクター・小祝さくら。焼き肉のタン塩が大好きという小祝さくらのゴルフ回路を覗く異色エッセイ。第19話は、オバケ、考えすぎ……眠れない夜は何をしていますか?

一度怖いことを考えると、眠れなくなったり…。せっかちゆえ睡眠時間が減ったり…

画像: 約束の時間より必ず先に表れる小祝さくら。せっかちというよりは、折り目正しい性格なのだ。それが寝る時間にも関わってくる

約束の時間より必ず先に表れる小祝さくら。せっかちというよりは、折り目正しい性格なのだ。それが寝る時間にも関わってくる

小祝さくらは、せっかちだ。待ち合わせ場所に、誰よりも早く行ってしまう‟時間厳守”もそこからきていると自己分析している。

「ギリギリに行動すると、けっこう焦っちゃったりするので。遅れるよりはいいかなと思うんです。でも、この前、集合場所に行くのがあまりに早すぎて、さすがに眠くて、逆に試合に影響が出るかなと思ったので、気をつけるようにはしています」

実は、早起きは苦手だ。「プロになった当初、試合でスタートがすごく早いこともあって。そのときは、2時台に起きて3時半には出発しなければいけないこともあったんです。そのとき、『ゴルフ、本当に嫌だなあ』と思ったりしました(笑)」

「このスポーツは、なんでこんなに朝が早いんだって」。それでも寝坊をしたことはない。そこが、小祝さくららしい。人に迷惑はかけない。

試合中のホテルでは、お気に入りのパジャマをつねに準備している。ピカチュウ、ジェラートピケ、ケアベア……髪を乾かす用のヘアバンドもケアベアだ。これも、しっかり睡眠を取るための、リラックス方法のひとつなのだろう。眠れないことは?

「あまりないんですけど、オバケが出そうなときは眠れないですね。古いホテルに泊まったときなんかは、一度怖いことを考えると、どんどん怖くなってきたりするじゃないですか。それで眠れなくなったりするんです」

霊感は、ない。自分ではないと思っている。「幽霊が見えたりするわけではないですけど、気配を感じるときはあります。たくさんその辺りを歩いている感じがしたり……」。そういう夜は、何か違うことを考えようとして、頑張って寝るのだという。

ラウンドのイメトレは考えすぎずに寝る

画像: 以前は就寝前に翌日のコースのイメージトレーニングをしていた。しかし、結構時間がかかるうえに、知れば知るほど難しさを感じるようになるばかりで、今はそこそこに控えている。撮影/リシャールミル ヨネックスレディス会場の朝霧CC

以前は就寝前に翌日のコースのイメージトレーニングをしていた。しかし、結構時間がかかるうえに、知れば知るほど難しさを感じるようになるばかりで、今はそこそこに控えている。撮影/リシャールミル ヨネックスレディス会場の朝霧CC

以前は、翌日のラウンドのイメージトレーニングをしていたこともある。「前日にピンポジをもらうので、そこから1ホールごとにマネジメントを考えてました。意外と時間がかかるんですよ」。今は逆に、あまり考えすぎないようにしているという。

「そんなに考えたところで、その通りにいくわけじゃないし(笑)。試合会場は毎年同じコースを使うことが多いので、知れば知るほど難しさを感じてくるんです」。プロになって7年。経験を重ねるごとに知る怖さ。

「毎年、コースのコンディションが変わります。思ったよりグリーンが重いときもある。そういうときに前の速いイメージが残っていると、それがボギーにつながったりすることもあるんです。だから、考えすぎずにやるほうがいいんじゃないかと思っています」

試行錯誤しながら、小祝さくらは今週も、勝利を目指して戦っている。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年7月11日号(PHOTO/Satoru Abe、Hiroaki Arihara)

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