LPGAの試合では、"距離測定器使用はOK"だったが……
それはタイのナタクリッタ・ウォンタウィラップ。
全米女子オープン(USGAの試合)の第1ラウンドで、帯同キャディが大会で禁止されている距離測定器を複数回にわたって使用したことが原因だ。
規則では1回目の違反は2罰打だが、2度目で失格。5ホール目で失格の処分が言い渡されることになった。
距離測定器は「ローカルルールによる使用禁止が採用できる」として、ジェネラルルールで使用が可能となっている。
同大会ではこのルールが"適用外"となっており、従来のLPGAの試合では使用可能とされていたことから勘違いしたのだろう。
ちなみに6月のコーンフェリーツアーでも距離測定器の使用による失格者が出ている。ザック・ウイリアムスというマンデーから出場権を得た選手だ。
PGAツアーやコーンフェリーツアーは距離測定器の使用を禁止しているが、予選会では使用が認められるケースもあることから、いつもの感覚で使用した?
違反の種類は違うが、国内女子ツアーでも。先日の「ミネベアミツミレディス」では吉田弓美子が「クラブをプレーから除外するための手続き(ゴルフ規則4.1c)」に違反し、失格となった。
選手はクラブを最大14本までコースに持ち込むことが可能だが、それより多いことに気付いた場合、次打の前にプレーから除外するクラブを明確に示す必要がある。
10番からスタートした吉田は11番の2打目の前に「本数が多いように感じた」が、進行を考えプレーを続行。11番のプレーを終えた後に15本入っていることを確認し、直後に申告した。
仮に気付いた時点で申告していたら4罰打にとどまったが、これを行わなかったため失格となった。
いずれもちょっとかわいそうな気がしないでもないが、ルールはルール。責任は選手自身にある。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年8月1日号「バック9」より