PGAツアーのアジア圏マーケティングディレクター、コーリー・ヨシムラさんによるツアーホットライン。今回は、8月10日から始まる今季のラスト3試合、フェデックスカッププレーオフシリーズについて。

復活優勝のリッキー・ファウラーとジェイソン・デイも晴れてプレーオフへ

7月の声を聞くと、PGAツアーのプレーヤーたちは8月のプレーオフシリーズのことで頭がいっぱいになります。今季、復活劇を演じたリッキー・ファウラーとジェイソン・デイは笑顔でこの時期を迎えることができる代表的な選手。

ファウラーは2020-21年&2021-22年シーズンと連続で、ポイントランク125位以内を逃しました。ただ昨季は彼より上位の選手たちがLIVゴルフに移籍したため、ぎりぎりの125位でプレーオフ初戦に繰り上がり出場が叶いました。それはまるで復活シーズンの前触れ、または人気者に与えられた贈り物のような感じがしましたが、1年経って、ファウラーはポイントランクで堂々の8位(7月20日時点)につけています。

画像: ロケットモーゲージクラシックでコリン・モリカワ、アダム・ハドウィンとの3人によるプレーオフを制して2019年のWMフェニックスオープン以来のツアー6勝目を挙げたリッキー・ファウラー

ロケットモーゲージクラシックでコリン・モリカワ、アダム・ハドウィンとの3人によるプレーオフを制して2019年のWMフェニックスオープン以来のツアー6勝目を挙げたリッキー・ファウラー

一方のデイもジョンディアクラシックの時点でランク14位。オーストラリアの元世界ナンバー1はファウラーとは違いプレーオフシリーズ進出を逃したことはありませんが、1年前のランクは124位。2013年から2018年までの圧倒的なパワーは影を潜め、苦戦を強いられていました。思えば1年前のこの時期、デイは記者たちからうんざりするほどプレーオフへの展望を聞かれ、顔をしかめていたもの。しかし今年は「先のことを考えても意味がない」としつつ安全運転さえすればトップ30に出場が許されるツアー選手権(最終戦)進出は、ほぼ間違いなさそうです。

今季、7月頭のロケットモーゲージクラシックを制したファウラーと、5月のAT&Tバイロン・ネルソンで優勝したデイにとって、それぞれ2019年、2018年以来の勝利。そのインパクトに勝るものはありませんが、シーズンを通して2人は安定したゴルフを見せてきました。ファウラーは今シーズンのトップ10入りが8回、デイも7回のベスト10入りがカムバックイヤーを彩っています。

画像: 5月のAT&Tバイロン・ネルソンで復活優勝を飾ったジェイソン・デイ。7月の全英オープンでは2位タイに入った

5月のAT&Tバイロン・ネルソンで復活優勝を飾ったジェイソン・デイ。7月の全英オープンでは2位タイに入った

プレーオフシリーズへ進めるのはトップ70の狭き門

今年からプレーオフの初戦に進めるのは、トップ125でではなくトップ70に入った選手のみ。念のため、日程をおさらいしておくと、8月10日にプレーオフ初戦のフェデックスセントジュード選手権(トップ70)が開幕。2戦目は翌週の8月17日にBMW選手権(トップ50)が開催されます。

最終戦のツアー選手権は、8月24日に開幕。出場できるのは30名。復活した2人のように、すでに安泰の選手もいればピンチの選手もいます。次回はボーダーラインに立たされているビッグネームの動向を探ります。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年8月1日号より(Arrange/Mika Kawano、PHOTO/Getty Images)※PGAツアーはBSJapanex(BS放送)、ゴルフネットワーク(CS放送)、U-NEXT(動画配信サービス)で毎週LIVE中継が見られます

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