機能の良さはもちろん、ディスプレイが鮮やかで見やすい
使っていた距離計が不調で、ギアのご意見番にアドバイスを求めると、スッと左手を差し出した。「普段から着けているの?」と聞くと、「最高の腕時計型GPS距離計は、最高のスマートウォッチでもあるのです」と言う。ディスプレイが鮮やかに光るガーミン『アプローチ S70』に目が釘付けだ。
「フル充電で日々スマートウォッチとして使いながら、その間に3ラウンドしても大丈夫でしたよ」と、それだけでも惹かれたが、まだ凄いポイントがある。直射日光下でも抜群の美しさと見やすさを実現した有機ELディスプレイは、コースでもはっきりと情報を確認できる。世界中の約4万3000コースを収録してあり、コースマップがより詳細で、林のエリアの描写やマップのズーム機能を追加。コースでの攻め方の参考になる。
スマホのアプリと連携することで自分のプレーの傾向を把握でき、風速や風向きを考慮しながら、推奨のクラブを表示してくれる。ショットの着弾地点予想範囲を表示してくれるので推奨クラブの結果をイメージしやすいのもいい。コースの標高差、風情報、空気密度を考慮した推奨距離を表示し、クラブ選択をサポート。「GPS距離計としては全部盛りで、優秀なプロキャディと毎回ラウンドしている感じです。そしてスマートウォッチとしても最高」と推しが強く、もう買うしかない。日常使いで便利なメッセージ通知、Suica、音楽再生機能が充実。光学式心拍計を搭載し、ストレス計測、睡眠モニタリング、ボディバッテリーと多機能で、健康管理まで細かくサポート。
問題はなかなかのお値段なので妻のチェックが怖い。ここは健康管理の一環ということにして、押し進めたい。ガーミンさん、多機能ついでにもうひとつ。妻の堪忍袋が切れるまでの残り距離、時間を正確に表示し、怒りを沈める言葉の選択をサポート……ってさすがに無理だよね。
※週刊ゴルフダイジェスト2023年9月12日号より(TEXT/Motoharu Tajima PHOTO/Takanori Miki)