インパクトゾーンを長くするためには、前傾をキープすることが重要だ。今季快進撃を続ける桑木志帆をサポートする小楠和寿トレーナーに前傾姿勢をキープしてインパクトゾーンを長くする股関節のトレーニングを教わった。
股関節の柔軟性と筋力のバランスが重要
今季躍進中の桑木志帆をサポートする小楠和寿トレーナー。フォローまで前傾をキープするための股関節のトレーニングを教わった。
「四つん這いになり、骨盤を起こして背筋を伸ばしたら、片方の足を体の横に伸ばします。そこから伸ばした方の反対の手を上げて肩に当て、伸ばした足を上下させます」(小楠トレーナー、以下同)
股関節の可動域が狭いと、四つん這いから足を横に伸ばすだけでも辛い姿勢だが、そこから片手になりバランスを取りながら伸ばした足を上げるという、体幹と股関節の筋力を使いながら柔軟性も求められるトレーニングだ。
もちろんできる範囲から始めるのがベストだから、両手をついたままの姿勢から始めると負荷が減り股関節のトレーニングに集中できるはず。伸ばした足を上げる高さも低くて構わないから、呼吸を止めずに無理のない範囲から始め、15回を2セットできるようになることを目指そう。
実際のスウィングに当てはめてみると、フォローで姿勢が崩れてしまうのは、振りたいスウィングの強度に対して股関節の柔軟性と筋力が弱くなってしまっているから。そうするとインパクトゾーンが短くなり方向性も悪くなってしまう。
飛距離や方向性を確保するためには、少しでも長く柔軟性と筋力を維持することが大切だ。
NGなのは、骨盤が後傾して背中が丸くなったり、伸ばした足を上げる際に体が傾いてしまうこと。伸ばした足は、柔軟性に比例するから必要以上に高く上げる必要はない。
目指すスウィングで振るためには、ある程度の柔軟性や筋力が必要なのは誰でもわかっているはず。骨盤を起こして背筋を伸ばす正しい姿勢を保ち、できる範囲でゆっくりと始めてみよう。