クラブ窃盗犯を現行犯で確保できたのは、ひとえに従業員の連携プレーによるものだった。

大阪府交野市にあるきさいちCCでは、今年2月からゴルフクラブの盗難被害が相次いでいた。そこで、施設内の随所に防犯カメラを設置。映像をチェックしたところ、犯人像が浮かび上がってきた。

画像: 大阪府交野市にあるきさいちカントリークラブ(きさいちCC公式Facebookより)

大阪府交野市にあるきさいちカントリークラブ(きさいちCC公式Facebookより)

「クラブを盗まれた日には、見た目が同じような印象の人がいることに気が付きました。毎回サングラスをかけ、身長も割と大柄だったため、特徴のある人物でした」と話すのは、同CCを経営するアコーディア・ゴルフの経営企画本部・広報の古田浩志氏。

実際に、犯人が来場者のキャディバッグからクラブを抜き取っている場面も防犯カメラの映像に残っていて、同CC関係者が把握しただけでも4回、同一人物による犯行を確認。従業員らはその人物の顔を頭に叩き込んだという。そして、その人物が現れた4月某日、トランシーバーで情報共有して、盗みを働く瞬間を押さえた。「犯人らしき人物が現れた時点で警察に通報しましたが、警官が到着するまでの間、従業員らは犯人と見られる人物の行動を監視していました。すると乗用カートに載せてあるキャディバッグにかけられた防犯カバーをめくって、3本を抜き取ったところが確認できました」(前出・古田氏)

もしかしたら実際のクラブの所有者である可能性や、これまでの犯人と違う人物であるかもしれないと、まずは声掛けをしているところに警官が到着。事情聴取したところ犯行を認め、御用となった次第だ。過去4回での被害はクラブ7本、被害額は約40万円。同CCでは以前から警察に巡回も依頼し、バッグ置き場にはチェーンをかけたり、乗用カートに防犯カバーを取り付けたりと、対策はとっていたが……。犯人は京都市に住む無職の38歳。交野署は逮捕後に追送検し、このほど捜査を終了。同CC従業員らに感謝状を贈った。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年10月17日号より

This article is a sponsored article by
''.