米国の男子、女子ともに下部ツアーの今季最終戦が終了し、来季のレギュラーツアーに昇格する選手が決定した。

男子のコーンフェリーツアー(以下KFT)は最終戦のKFT選手権を終え、ポイントランク上位30名にPGAツアーカードが与えられた。

注目は国内ツアー8勝のC・キム。最終戦は20位に終わったが、8月にKFTで2週連続優勝し、すでにPGAツアー昇格を決めていた。ポイントランクでも2位に入っており、さらなる活躍に期待したいところだ。

画像: コーンフェリーツアーから昇格、来季からPGAツアーが主戦場になるC・キム。今季の平均飛距離は306.6ヤードと、飛ばしぶりは健在

コーンフェリーツアーから昇格、来季からPGAツアーが主戦場になるC・キム。今季の平均飛距離は306.6ヤードと、飛ばしぶりは健在

大逆転でトップ30入りしたのは、フランスのP・バージョン、31歳。最終戦で後続に3打差をつけ優勝し、ポイントランク45位から8位に急浮上、待望のPGAツアーカードを取得した。最終戦ではこんなドラマもあった。プエルトリコのR・カンポスは最終ホールでバーディを逃し、ポイントランク31位に終わり、家族と号泣…。

ところがその直後、30位だったS・トゥーテンがビデオ判定で15番のドロップ処置に違反があったと2罰打を科されたため、30位圏外へ陥落。カンポスが30位に滑り込み、今度は喜びの涙を流した。今回は47歳のS・ガチャウスキーを含め、40代が3人昇格。KFTは若手だけの登竜門ではない。

一方、女子下部のエプソンツアーも最終戦を終えた。賞金ランク上位10名が来季のLPGAツアー出場権を獲得。1位は豪出身、23歳のG・ラッフルズ。今季出場15試合で3勝を挙げ、最終戦を待たずに昇格を決めていた。ジュニア時代はヨーロッパのITF(国際テニス連盟)主催のダブルス競技で21勝を挙げた経歴を持つ多彩なアスリートだ。

最終戦で優勝したA・キム(米)もLPGAの切符を手に入れ、その大会で上がり2ホールで3アンダー(バーディ&イーグル)をマークしたK・ギルマン(米)もトップ10入り。2014年と2018年に全米女子アマで優勝しているギルマンは、2019年から一昨年までLPGAツアーでプレーしていたが、昨年降格。来年が再チャレンジの年になる。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年10月31日号より(PHOTO/Blue Sky Photos)

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