スコアを作るのに肝心なのは、やっぱり「パット」。自宅でもできる効果的なパターの練習法はあるのだろうか? ギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人に聞いてみた。
画像: 「工夫をすれば、室内でも効果的なパット練習ができると思います」と小倉氏は語る(写真はイメージ)

「工夫をすれば、室内でも効果的なパット練習ができると思います」と小倉氏は語る(写真はイメージ)

パターの練習は楽しみながらやりたい

クラブフィッター小倉です。こう寒くなると、練習場に行くのも億劫になる今日この頃。そんなこの時期にぴったりなのが、室内でのパット練習です。パターの練習は、スコアメイクにも効果的な練習なのですが、どうやってよいかわからない、すぐ飽きるといった声が多いです。個人的にパット練習は大好きで、音楽を聴きながら2~3時間やっている時もあります。今回は、参考になるかわかりませんが、私の"長くやっていられる"パット練習の内容をご紹介したいと思います。

定期的に行っているのが、パッティングしている自身の撮影です。机や床などにスマホを置き、打っている全身を撮影。下半身は動いていないか、頭は動いていないか、肩や肩甲骨などがしっかりと使えているか、ストロークテンポなどをチェックします。次に飛球線後方の床にスマホをセットし、ストロークのチェックをします。構えた方向、始動の時のヘッドの動き、狙った方向にボールを打ち出せているかなどを確認しています。この全身とストロークの撮影を定期的に行っておくと、調子が良い時と悪かった時を見比べることができるので、調子の悪い時の調整に非常に役立ちます。

パッティングのコツは、狙った方向に狙ったスピードでボールを打ち出すこと。これにつきます。球足の良さの向上や傾斜の読みなど細かいテクニックはありますが、狙ったところに狙ったスピードで打ち出すことができなければほとんど意味がないと思っています。ですので、私はこの狙った方向に狙ったスピードで打ち出すための練習を繰り返しやっています。そもそも実際のグリーンではない自宅での練習では、これくらいしかできないです。ただそれだけを反復練習していても単調でつまらないので、勝手なルールを作り、ゲームのように楽しみながらやっています。

ひとつは「チキンレース」。ボールは3~5球用意し、一定のエリアの前後に2本のラインを設定します。1球目は、そのエリアの手前のラインを超えるギリギリに止めるように打ち、手前のラインを超えればセーフ。2球目は、1球目の横を狙い、1球目を少しでも超えればセーフ、1球目に触れる、超えられなければアウトでやり直し。それを持ち球すべてで行い、奥のライン内に全部収まればクリアです。球数を増やす、横幅の設定を付け加えるなど"縛り”を増やすとさらに難易度が上がり、結構集中しないとなかなかクリアできません。

もうひとつは「数珠つなぎ」。こちらはとても単純ですが、難易度はとても高いです。ボールを3~5球使い、1球目は狙いやすい位置にボールを打ちます。2球目は1球目の後ろにピッタリとボール同士がくっつくように打っていきます。これを繰り返し、お団子のようにボールを並べて、いかにきれいにボールが並べられるかを、過去の自分と競うゲームです(笑)。

パターの練習は、転がす距離が短くても、効果はあります。狙いをしっかりと定めれば、方向性を高める練習になりますし、ギリギリに止める、壁に跳ね返った距離を一定にするといったルールを決めれば、タッチの練習になります。パッティングは、パワーや性別は関係ありません。冬のうちにしっかりと練習して、ライバルに差をつけましょう!

This article is a sponsored article by
''.