ショットと同じイメージで軌道修正できる
藤田 ほかに悩みはありますか?
桑木 4~5メートルくらいのスライスラインです。私の持ち球は、今はフェードなのですが、一昨年までドローだったので、それでイメージを出しづらいのかなと。だいたいカップ手前で曲がるミスが多いです。
藤田 そんなにすぐ球筋を変えられるのはすごいですよ(笑)。そこまで詳しく見てはいないのですが、おそらくドローからフェードに変えたということは、いまのショットは左を向いてフェース面をキープしながらちょっと開き気味に当ててという感じですか。
桑木 どうなんでしょう…。
中村修 ちょっと補足させていただくと、もともと桑木プロはかなりインサイドアウト軌道に振っていたので、最初は曲がりの幅を狭くしようとしました。そのとき「ちょっと上から入れてみようよ」というアドバイスをして、 2週間くらいでヘッド軌道が修正されるようになりました。(注・みんゴル編集部員中村修は桑木のコーチでもある)

「左を向いて右に打つ癖がありますね」と藤田。インサイドアウトに振っていたドローヒッター時代の名残がパットに出ているという。
藤田 上から入れることでナチュラルなフェードになったということですね。では、スライスラインで同じようなイメージでパッティングしたことはありますか?
桑木 え? ないです。
藤田 それは1つやってみる価値はあると思います。ショットで考えるとね、たとえば2打目地点が左からの風で、普通に打つとピンより右に流れてしまうとき、ちょっと上から(ヘッドを)入れてやると左へ打ち出しやすくなるじゃないですか。そのイメージで「左に出るくらいまで上から入れちゃおう」ということをパットでもやってみてもいいかもしれない。
桑木 すご…やってみます! たしかにスライスラインだと最初から右に出ることが多いので、意識してみます。
藤田 さっき言っていた緩みとも関連はあって。ここぞというショットで方向性を出したいとき、たまに開くじゃないですか。そうするとグリーン手前にヘロヘロと力なく落ちていくでしょ? それとパッティングの緩みは動きとしては一緒なので、たとえば自分の中で「私はこうしたらつかまえられる」というのはショットとリンクして考えると、意外といいかもしれません。もともとはパッティングでもインサイドアウトで振っていたと思うので。それだと右に出やすいですよね。
桑木 たしかに、いまだにパッティングだけはインサイドアウトに振っているかもしれません。
藤田 ちょっと右に出やすいから、フックラインには強いでしょう? ショットと同じような修正で恐らくいい気がしますね。